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英国に最高裁誕生へ 実は600年間、議会が兼務
2009年9月30日15時0分
【ロンドン=橋本聡】英国に10月1日、最高裁判所が生まれる。「なぜ今ごろ」と不思議な気もするが、
同国では600年あまり昔から議会上院が最高裁の働きも兼ねてきた。しかし、伝統より「三権分立」の
徹底を求める声が高まり、審理をテレビ中継するなど一気に現代化する。
英国では中世から、議会が裁判の決着をつける舞台だった。貴族たちがメンバーの上院が
最高裁の役割もはたし、一部の議員が判事役をつとめてきた。
歴史と伝統を大切にするお国柄とはいえ、立法と司法の区分けがはっきりしないのはおかしいという批判も
根強くあり、03年、上院の「現代化」を唱える当時のブレア首相が改革に着手した。
新しい最高裁の判事は12人。10月に正式に任命されると議員職から離れる。国民に身近な司法を
めざして、BBCなどテレビ局に審理を公開することも決まった。「最高裁の役割への理解を深めてもらえる」
と初代最高裁長官になるフィリップス氏。
大時計ビッグベンで知られる議事堂の向かいにある、約100年前に建てられた建物が最高裁判所になる。
内部のじゅうたんの図案を、ビートルズのアルバムをデザインした英国のポップアーティストが描いたことも
話題を呼んでいる。
URLリンク(www.asahi.com)
新しい英国の最高裁判所になる建物=ロンドン、橋本写す
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