09/09/22 06:03:38
第二次世界大戦終戦直後、中国大陸の戦地にいた日本兵をソ連領土(当時)に
抑留させ、強制労働させていた実態を世に知らせようと、展覧会が23日まで、京都市
下京区のひと・まち交流館京都で開かれています。主催は、シベリア抑留の被害者
らでつくる「棄兵・棄民政策による国家賠償をかち取る会」(林明治会長)。
シベリア抑留の被害者は76万人とされ、うち5万人が飢餓や病気などで死亡。日本へ
の帰還は56年まで続いとされています。93年にロシアが公開した資料で、日本政府が
「天皇制の維持」を目的に、停戦交渉で日本兵を労働力として差し出すという
「棄民政策」をとったことが、明らかになっています。
展覧会では、93年のロシアの資料公開に関する記事や同会メンバーらがシベリアで
遺骨を収集する写真、当時を回想して描いた絵、遺品などが展示されています。
林会長(84)は、「私たちが戦後、シベリアに赴いて収集してきた遺骨は、厚労省の倉庫
に眠ったままです。ぜひ弔ってほしい。日本政府の対応は『棄民政策』という点では、
後期高齢者医療制度や沖縄の在日米軍など、現在も行われています。その意味でも、
日本政府には国家賠償を求めたい。私たちが京都地裁に起こした国家賠償を求める
訴訟は、10月に判決が出ます。ぜひ多くの方にこの展覧会に来ていただいて、問題の
実態を知ってほしい」と話していました。
23日には、シベリア抑留について描いたドキュメンタリー映画「帰還証言 ラーゲリから
帰ったオールドボーイたち」が上映(前編午後1時20分、後編午後3時)されます。
参加費無料。
URLリンク(www.kyoto-minpo.net)
URLリンク(www.kyoto-minpo.net)
ソース:京都民報Web
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