09/08/12 17:28:18
新ウクライナ大使派遣は延期
【モスクワ支局】ロシアのメドベージェフ大統領は11日、ウクライナのユーシェンコ大統領に
対する公開書簡で、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟路線やグルジア支持など
の「反ロシア政策」を強く批判し、新たに駐ウクライナ大使に任命されたズラボフ氏の派遣を延
期することを明らかにした。
メドベージェフ大統領は、「南オセチアを攻撃したグルジア・サーカシビリ政権をウクライナは
支持した。南オセチアの住民やロシアの平和維持軍はウクライナ製の兵器で殺害されたのだ」
として、グルジア紛争でグルジアを支持したウクライナを強く非難した。
さらに同大統領は、「ウクライナの指導部は自国民の意向を無視し、NATO加盟路線を意固
地なまでに継続している。その狙いは、ロシアの黒海艦隊の弱体化にある」と、ユーシェンコ政
権によるNATO加盟推進を批判した。
また、エネルギー分野では、ウクライナがロシアとの経済関係を断絶しようと試みており、その
結果、ロシアからウクライナを経由し欧州に天然ガスを供給するパイプラインが脅かされている、
とした。
このほか「ユーシェンコ政権はロシア・ウクライナの共通の歴史について見直しを進め、ナチス・
ドイツの共犯者らを英雄化しようとしている」と非難した。
これに対しウクライナ大統領府は、同日中にユーシェンコ大統領が公開書簡に回答すると述べた
が、同日夕の時点で回答は示されず、延期された形となっている。
URLリンク(www.worldtimes.co.jp)