09/08/12 17:16:11
バラク・オバマ米大統領(48)の夏休みの計画に、賛否の声が上がっている。大統領が
今月後半に約1週間、マサチューセッツ州の島、マーサズ・ビンヤードで休暇を過ごす予定
だと報じられていることに、「大統領も休息は必要」という擁護論の一方で、「今はそんな時
ではない」という批判的な意見もある。大統領に平穏な夏休みは訪れるのだろうか。
マーサズ・ビンヤードは本土の対岸にある230平方キロメートルほどの島で、同じ民主党
のビル・クリントン氏(62)も大統領時代、家族とともに、何度か夏休みを過ごした場所だ。
オバマ氏の島での滞在に肯定的なのは米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)だ。7月6日付電
子版のコラムは、「キャンプ・デービッド山荘でわずかな週末を過ごした以外に、オバマ氏は大
統領就任からの5カ月間、まったく休暇をとらなかった」と指摘し、休暇をとって考える時間を確
保しなければ「過ちを犯し始めるか、全体像を失することになる」とのオバマ氏の所見を紹介した。
マーサズ・ビンヤードについては「オバマ氏がかつて訪問したことがあることと、シークレットサ
ービスが警護に慣れているとの理由から第1選択肢となった」(NYT)という。
しかし、オバマ氏は昨夏、ライバルの共和党関係者からハワイ滞在の旅程をチェックされ、メ
ディアに写真や記事を次々流された。今年も、各界からバッシングを浴びる可能性は十分ある。
米紙フィラデルフィア・デーリー・ニューズのコラムニスト、ジョン・ベア氏はさっそく、7月29日
付(電子版)のコラムで、「国家が深刻な景気後退にあり、2つの外国の戦争に息子や娘を派遣
しているときに、オバマ氏がマーサズ・ビンヤードの高級な一角で休暇を過ごすというのはやっ
かいだ」と批判した。
最近の世論調査結果によると、「オバマ氏が国民の日常生活の問題を理解しているか」との問
いに「イエス」と答えた人は66%で、4月の調査と比べて6ポイント低下した。ベア氏は、「8月以
降は、さらに下がるのではないか」とオバマ氏の夏休み計画に疑義を呈した。
もっとも、オバマ氏は地味な滞在生活を念頭に置いているらしい。何かと注目される大統領だ
けに、夏休みの過ごし方ひとつをとっても議論は尽きない。
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
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