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【ベルリン＝金井和之】ドイツのシュミット保健相が、休暇先のスペインに公用車を持ち込ん
だうえ盗まれていたことが発覚し、「公私混同もはなはだしい」などと批判の集中砲火を浴び
ている。９月末に総選挙を控え、シュミット氏が所属する社会民主党（ＳＰＤ）にとって痛手とな
りそうだ。
ＤＰＡ通信などによると、シュミット氏はスペイン東部バレンシア州のコスタブランカで休暇中、
９万ユーロ（約１２００万円）相当のベンツの公用車を盗まれた。シュミット氏は現地まで飛行機
を利用したが、公用車は保健相の担当運転手がベルリンから、２千キロ以上の道のりを運転し
て行ったという。
シュミット氏側は当初、２７日に予定されていたスペイン在住のドイツ人との会合など、公務と
関連のある外出にだけ使用していたと弁解。だが独地元紙は一斉に、シュミット氏の言い訳を
「ばかげた話」などと切り捨てた。議会関係者も「現地大使館の公用車を使わなかった理由を
説明すべきだ」と、あきれ顔だ。
ＳＰＤは６月の欧州議会選挙で過去最低の得票率を記録。支持率の上がらない状況を打開
するため、今週も選挙対策会議を開催予定で、その最中に起きた不祥事に頭を抱えている。
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ドイツのシュミット保健相＝ロイター
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