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ドイツ:サハラで太陽熱発電計画 欧州需要の15%供給
北アフリカのサハラ砂漠などに太陽熱発電施設のネットワークを構築し、
欧州の一大電力源とする壮大なエネルギー供給計画「DESERTEC
(デザーテック)」が、事業化に向けて動き出す。計画への参加を経済界に
呼び掛けてきた世界的な大手保険会社「ミュンヘン再保険」が10日、
毎日新聞に明らかにした。
同社は13日、独南部ミュンヘンで、独大手企業を集めた初の会議を開く。
事業の推進母体となる組織を発足させる予定で、電機会社シーメンス、
電力会社RWE、ドイツ銀行などの参加が予定されているという。
デザーテック事務局(独北部ハンブルク)のシュトラウプ事務長によると、
計画ではサハラ砂漠など北アフリカや中東諸国に広大な太陽熱発電
施設群を建設し、高電圧の送電網によって欧州に電力を供給する。
欧州の電力需要の15%を満たす発電網の構築に4000億ユーロ
(約50兆円)が必要で、資金調達が最大の課題だ。ミュンヘン再保険は
「2、3年かけて事業の枠組みを作りたい」としている。
同計画はハンブルク出身のエネルギー学者クニース氏が発案し、03年
ごろから地中海周辺国や欧州の学術界に訴えてきた。世界の有識者で
組織するシンクタンク「ローマクラブ」が後押しし、07年、欧州議会に
実現を求める計画書を提出している。
ミュンヘン再保険は、保険会社のリスクを分担する再保険業界の世界的な
大手で、収入保険料は378億ユーロ(08年)。大災害や気候変動など
地球規模のリスク問題に関心を寄せてきた。また、シーメンスは発電施設や
送電でトップ級の技術を持つ。13日に発表される推進母体には、関連
分野でドイツ経済界を代表する企業が名を連ねる見通しだ。
政界も好意的だ。シュタインマイヤー独外相は10日、ベルリンで開かれた
外国記者協会との会見で「実現性はまだ何とも言えないが、進めなければ
ならない計画と信じている。北アフリカ地域には大きな潜在的可能性が
あり、私自身、地中海連合に計画を紹介してきた」と語った。
ソース:毎日jp
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