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子供虐待を調査しているグループは、水曜日、ヨハネスブルグだけで1万人もの
子供の売春がいることを報告した。売春だけでなく麻薬取引にも関与しており、
裏には大規模な組織ネットワークが関与している。南アフリカでの子供を取り巻く現状は凄惨を極めている。
南アフリカでは、現在何万人もの子供たちが、日々レイプ、虐待、
売春組織、殺人などの犠牲となっている。
ヨハネスブルグよりさらに南下したフリーステート州のブルームフォンテインは、
子供による売春と麻薬取引の密売に関する組織が最も関与していると思われている地域だ。
ケープタウン、ダーバン、ポートエリザベスでも、ヨハネスブルグ同様に子供の売春と
麻薬取引は重大な問題となっている。
子供虐待の身体調査をしている施設Sapsacによると、南アフリカの少女は2500~
12000ランドで売られている。子供虐待に関わっている全国的な組織ネットワークには、
著名で裕福な人や医療関係者までいたという。10歳前後の子供は組織に入れられ、
組織にお金を払った大人に性的暴行を受けることになる。
ポートエリザベスで売春そして麻薬の売人として働く子供達は、一日1500~5000ランド稼ぐ。
しかし、稼いだお金は全部元締めの財布に入るのだが。また組織に逆らった子供は、
ひどい体罰や薬漬け、食事を与えないなど、ひどいときには死にいたる場合もあるそうだ。
統計によると、1日530人もの子供がレイプされていることになるが、
報告を受けているのはたったの60件だ。また、南アフリカのレイプ事件被害者の45%は
子供というデータもある。2007年から2008年にかけて、1410件もの子供殺害が
報告されており、前年度よりも22,4%増加している。子供を救うために設置された
チャイルドラインへの電話相談のうち、約43%は子供の性的虐待に関することだという。
両親がある程度地位のある中流階級社会における子供の犯罪が、過去2年の間に激増している。
一方、子供虐待を扱っているソーシャルワーカーの人手はまったく足りていない。
年間200万人もの子供とその家族に対するチャイルドケアが必要といわれており、
これは一人のソーシャルワーカーにつき年間200件対応しなければならない計算になる。
しかし、現状は年間60件が精一杯といったところだそうだ。
来年に控えている世界的なスポーツイベントのホストとして、
南アフリカには子供を守るための効果的な措置が求められている。
(TechinsightJapan編集部 近藤仁美)
ソース:Techinsight 2009年6月6日 10:00
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