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★シベリア抑留の劇 現地で上演
第2次大戦後の旧ソビエトでおよそ60万人に上る日本人の兵士などが強制労働に
従事させられた「シベリア抑留」を題材にした演劇が、ロシア人の手で初めて現地で
上演され、過去の歴史に目を向ける動きとして注目されています。
「シベリア抑留」を扱った今回の劇の上演は、5月31日までの3日間、シベリアの町、
ミヌシンスクの劇場で行われました。舞台では、第2次大戦後、当時のソビエトの
スターリン独裁体制によって極寒のシベリアに連行された日本人の兵士たちが森林
伐採などの労働を強いられる姿がロシア人の俳優によって演じられました。
絶望して収容所を逃げ出したり、倒れた木の下敷きになったりして仲間が次々と命を
落としていく過酷な生活の一方、やがて現地の人たちとの間に心の触れ合いも生まれ、
抑留者への非人間的な扱いに疑問を示すソビエト兵の役も登場します。
そして、5年間の日々を生き抜き、日本への帰国が決まるシーンが演じられると、
会場からは大きな拍手がわき起こっていました。劇を見た人たちは「こんな歴史が
あったとは知りませんでした」「ロシア全土で上演すべきです」などと話し、劇場を
出るまで涙が止まらない若い女性の姿もありました。
劇団では抑留者の1割が命を落としたとされるシベリア抑留の暗い歴史をロシアの
若い世代にも知ってもらうことができたと受け止めており、将来は日本での公演の
実現も目指したいとしています。
NHKニュース 6月1日 6時23分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
※動画は上記サイトにあります。