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麻生太郎首相は20日の参院予算委員会で、北方領土問題について「北方四島は一度として
外国の領土となったことがないわが国固有の領土だ。ロシアの不法占拠が続いているのは極め
て遺憾だ」と述べた。その上で「帰属の問題を解決し平和条約を締結するという基本方針のもとで
北方四島の返還の実現に向けて強い意志を持って、ねばり強く交渉を続けていかなければなら
ない」と述べ、解決に向け重ねて意欲を示した。
次期衆院選に関しては「100年に一度の経済危機にあっては、政権交代だけを言うより、国民
にとっては経済政策が一番だ。政策を実行できるのは自民党と確信して選挙に臨まなければな
らない」と強調。民主党を「政権交代は手段であり目的ではない。政権交代して何をするのか、
はっきりさせてもらわなければならない」と批判した。
また、西松建設の違法献金事件に関連し「国民は小沢一郎前代表の政治資金の問題につい
て説明を求めている。この民意とのねじれの問題はどうなったのか関心がある」と説明責任を
重ねて求めた。
国会議員の世襲制限では「政治家の親族だから議席が当然のように譲り受けられるのは問
題だ。法律での制限は憲法上の問題があるので、各党で有能な人が国民の側に立って選べ
る仕組みを作ることが大事だ」と述べた。
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