09/05/20 22:17:22
中国製乾式壁から有害ガス?健康と家計を直撃の恐れ
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フロリダ州パークランド(CNN)
米国13州の住宅所有者の間で、中国製の乾式壁から有害ガスが発生しているとの苦情が相次いでいる。
こうした人々は持ち家の住宅ローンに加え、引越し先の賃貸住宅の家賃の支払いが重くのしかかる恐れがあり、
持ち家差し押えの可能性も浮上している。
苦情を申し立てている人々は、乾式壁からのガスが家電製品や銅配線に影響を与え、慢性的および長期的な
上部呼吸器感染の原因になっていると主張。疾病対策予防センター(CDC)や環境保護庁(EPA)、
消費者製品安全委員会(CPSC)は現在、乾式壁の安全性について調査を進めており、結果の大半が出るまで
当面かかる見込み。
ただしEPAは19日、中国製の乾式壁から、米国製には含まれていないイオウやアクリル系塗料の成分や、
米国製の約10倍のストロンチウムが検出されたと発表。
ただし住宅所有者の主張とのつながりについては断定を避けた。
またCPSCは、中国政府の代表団とこの問題について検討を進めていると語った。
築2年の住宅物件のローン支払いを先月やめた南フロリダ在住の夫妻はCNNに対し、エアコンの配線の
黒ずみや頭痛、鼻炎、今年2月から長引いている咳が乾式壁の有害性を裏付けているとの見解を示し、
政府の調査結果を待たない考えを明らかにした。
夫妻の担当弁護士が住宅金融会社カントリーワイドに接触したところ、同社を先日傘下に収めた銀行大手
バンク・オブ・アメリカから、夫妻の物件を差し押さえる手続きを進めたいとの連絡があった。
ただし夫妻は、この物件に市場価値はなく、売却は不可能だとして連絡内容に首をかしげており、
銀行が住宅所有者と連携して乾式壁のメーカーや供給業者に立ち向かってはどうかとコメントした。
夫妻は現在、住宅建設業者を相手取って訴訟を起こしている。
乾式壁の業界団体ジプサム・アソシエーションは、2005─07年の住宅ブームの際、中国から住宅3万軒分の
乾式壁を輸入した。
ただし一部が住宅改造に使用されており、影響が出ている住宅の数を特定するのは困難という。
米政府は、中国製乾式壁の全てが有害ではないとの見解にある。