09/04/24 21:39:26
【4月24日 AFP】第2次大戦中、麻生太郎(Taro Aso)首相の親族が経営していた
旧「麻生鉱業(Aso Mining)」の炭鉱で強制労働をさせられていたオーストラリア人の
元捕虜が、麻生首相に対し謝罪と補償を求める共同書簡を送った。豪オーストラリア
ン(Australian)紙が24日、報じた。
手紙を送ったのは、ジョン・ホール(John Hall)、ジョー・クームス(Joe Coombs)、
アーサー・ギガー(Arthur Gigger)の3氏。
3人は共同書簡の中で、麻生首相に対し、当時の虐待行為とその事実を認めなか
ったことについて、個人的な謝罪を求めている。また、「過去の不法行為に対する
救済についての国際的な基準に沿った金銭的補償」も主張しているという。
その上で、「こうした手続きをとることは、あなた自身やあなたの親族企業、そして
日本にとって正しい道だ」としている。
福岡県にある麻生鉱業の吉隈炭坑では、オーストラリア人捕虜197人を含む300人
の連合国捕虜が働かされていた。
3人は、定期的に落盤事故が起こっていた、息が詰まるほど暑苦しい炭坑内で、
腰布一枚だけを身につけ1日12時間勤務を強いられていたと語っている。ノルマが
達成できなかった場合は、殴打されたという。
88歳になるクームス氏はオーストリアン紙に対し、「(補償金は)わずかでもかま
わない。彼らは炭坑から利益を得、われわれは働いた。われわれが受け取ること
ができるせめてもの補償だ」と語った。(c)AFP
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