09/04/21 17:07:07
カネないからタリバンに…苦渋のパキスタン貧困層
パキスタンの安定化を目指して東京で17日に開かれた支援国会合は、「テロの温床」を生む貧困の
克服が大きな議題となった。
オバマ米政権も、アフガニスタンでの対テロ戦略の鍵を握る重要国としてパキスタンを位置づけるが、
同国のイスラム過激派は、貧困層を取り込む形で都市部にも浸透し始めている。
◆未舗装の道、突然の「検問」◆
「頭を下げろ!」
アフガン国境に近いペシャワル南部。未舗装の道を車で移動中、現地で雇った案内人が叫んだ。
アフガンの旧支配勢力タリバンや国際テロ組織アル・カーイダが拠点を築く政府直轄部族地域まで2
キロ。銃を持つ男が300メートル先で別の車を制止していた。タリバンの「検問」だ。
【地図】
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外国人がいると分かれば危険は増す。道端に停車し、様子をうかがううちに男はいなくなった。
タリバンは、歌などの娯楽を反イスラム的として禁止している。検問を受けたシャヘド・ハンさん(45)は、
音楽テープを持っていたため、500ルピー(約600円)を徴収された。「やつらは家の中まで押し入って
くる。服装が乱れていても、朝の礼拝を欠かしても500ルピーだ」とハンさんは怒る。
「タリバンには3種類ある。アフガンのタリバン、パキスタンのタリバン、そしてカネ目当てのおれたちさ」。
借金苦を逃れてタリバンに加わった元農民の男(35)が説明する。パキスタンの住民がタリバンに加わ
る理由の一つは、貧困だ。
タリバンの一員になれば、麻薬密売や世界各地からのカンパを資金源とするアル・カーイダやタリバンか
ら、現地の肉体労働者の月給とほぼ同額の6000ルピー(約7200円)が毎月支給される。住民のもめ事
を調停すると、8000ルピー(9600円)も徴収できる。
男は付け加えた。「自爆テロの命令があればやる。逃げても生きるすべはない」。貧困への後戻りよりも、
死を選ぶというのだ。シルクロード主要都市として栄えたペシャワルは今、爆弾テロや拉致が頻発してい
る。
夜、ペシャワルのホテルで、爆弾テロの音に目覚めた。狙われたCD店の柱は曲がり、ガラスや木片が散
乱していた。近くに住むモハメド・ガシトさん(24)が、こう漏らした。「毎日が恐怖の連続だ。タリバンに加わ
った方が安心かも……」
(一旦切ります、続きは>>2以降)
ソース(読売新聞)
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