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「国連 途上国向けに１兆ドルを」
来週ロンドンで開かれる金融サミットを前に、国連のパン・ギムン事務総長は参加する
主要２０か国の首脳に書簡を送り、経済危機の影響を最も大きく受けている発展途上国向けに、
あわせて１兆ドルの援助を拠出するよう呼びかけました。
パン事務総長は書簡の中で、経済危機は大手銀行など金融機関を襲ったが、今後衝撃は
途上国の最も貧しい人々に押し寄せ、世界情勢の不安定化をもたらす危険をはらんでいる
と指摘しています。そして、世界から貧困を削減し、初等教育の普及を目指してきた
取り組みの成果が後退してはならないとして、主要２０か国に対して、これまでに
表明されている途上国向けの援助を確実に実施し、ことしと来年の２年間で、総額１兆ドルの
資金援助を拠出するよう呼びかけています。
パン事務総長は２５日、ニューヨークの国連本部で、金融サミットの議長国イギリスの
ブラウン首相と会談し「各国は視野が狭くなって、途上国の最も貧しい人々のことを
見失ってはならない」と述べて、各国が自国の景気対策ばかりを優先して、地球規模の
貧困や開発の問題をないがしろにしないよう訴えました。これに対して、ブラウン首相は
「途上国での貧困の広がりにも対応しなければならない」と述べ、金融サミットで
話し合うことを確認しました。
引用元：NHKニュース (3月26日 8時10分)
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