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【ロシア】ヒトラーの偽善!?「劣等」と呼んだ人種のレコードを隠し持つ、元ソ連将校宅から発見[03/14]
アーリア人種の優越性を主張し、それ以外を劣等人種と決めつけたヒトラー。ユダヤ人を大量虐殺し、
ロシア人をも憎悪したこの独裁者が生前、ユダヤ人やロシア人の音楽家のレコード多数を帝国総統府内に
隠し持っていたことが最近、判明した。
このレコードの存在を世に知らしめたのは、第二次大戦後のベルリンに、ソ連軍将校として赴いた
レフ・ベジメンスキー氏の娘、アレクサンドラさんだ。
アレクサンドラさんと、レコードの出合いは偶然だった。1991年、モスクワ郊外の家の屋根裏で、
バドミントンの道具を探していたとき、ある木箱を見つけた。箱には「帝国総統府」と書かれ、
驚いて階下に戻ると、父親は「あの日」のことを語り始めた。
ヒトラーが自殺した後の45年5月、ベジメンスキー氏が総統府に入ると、特殊な鍵がかけられた
鉄の扉の向こうに秘密の部屋を発見した。そこに「帝国総統府」と書かれた木箱があり、
中にはワーグナーやチャイコフスキー、ラフマニノフのレコードがあった。
さらに、ナチスのオーストリア併合(38年)直前に、同国から逃れたユダヤ系ポーランド人の
バイオリニストのフーベルマン、母を強制収容所で失ったユダヤ系オーストリア人のピアニスト、
シュナーベル(後に米国へ移住)の演奏レコードまであった。
ソ連軍は大戦末期、ドイツで略奪を重ねた。55点の高級絵画、9つの金時計、713の銀製品を奪った、
とある将校の話は有名だ。ベジメンスキー氏はというと自らを恥じたのか、レコードを46年間も
隠し続けた。だが、同氏の他界(一昨年春)に合わせ、娘が話を公にしたのだった。
このニュースは世界に衝撃を与えた。ヒトラーは自著「わが闘争」で、ロシア人の“劣等性”に言及し、
「芸術の女王」である音楽と建築が「ユダヤ文化から得たものは何もない」と断じていたからだ。
ウィーン滞在時代、オペラ座にほぼ毎日通うなど音楽好きのヒトラーにとり、一流の音楽とは、どんな
イデオロギーを掲げようとも手放せない“麻薬”のようなものだったのだろうか。
アレクサンドラさんは独誌に「侮辱された気分だ。スラブ人やユダヤ人数百万人が命を落としたのは、
まぎれもなく、ナチスの人種差別主義的なイデオロギーによるものだからだ」と、苦々しく話している。
ソース MSN産経ニュース 2009.3.14 13:00
URLリンク(sankei.jp.msn.com)