09/03/14 21:11:08
【ソマリア海賊】日本海上自衛隊への護衛希望2600隻…登録が殺到、調整困難か[03/14]
アフリカ・ソマリア沖の海賊対策で、海上警備行動の発令を受けて現地で活動を開始する海上自衛隊の
護衛艦による警護を希望する船舶は、約2600隻に上ることがわかった。
隊列を組んだ船舶の前後を、海上自衛隊の護衛艦2隻が警備にあたる「船団護衛」では、1回あたり
何隻まで隊列に加えることができるか現時点ではまだ不明で、武器使用の問題だけでなく、どれだけの
数の船舶を守りきれるのか不安を抱えたままの出発となる。
護衛艦をソマリア沖に派遣することが決まった今年1月以降、国土交通省海事局に新設された
「海賊対策連絡調整室」が、国内の船舶運航事業者や船舶管理会社との調整にあたり、護衛を希望する
船舶の登録を求めた結果、2595隻もの登録があった。
今回の護衛艦による警護の対象となるのは、〈1〉日本籍船〈2〉日本の事業者が運航する船〈3〉日本人が
乗船している外国船--の「日本関係船」で、登録のあった隻数のうち、日本関係船は2200隻に上る。
調整室では、護衛艦が、海賊の警戒にあたるソマリア沖のアデン湾を航行する日程と、警護対象の船舶との
待ち合わせ地点の連絡を防衛省から受けたうえで、改めて警護を申請してもらうとしている。
今回、警護を希望した船舶は、アデン湾を航行する日本関係船の年間隻数にほぼ匹敵する。単純計算では
1日あたり5隻以上が航行することになり、約900キロにも及ぶ海域を警護しながら航行するには、
1回あたり2日間かかる見込み。
警護する隻数は検討中だが、1回に10隻を護衛した場合、往復5日間で計20隻を警護し、4か月間と
される活動期間中に護衛できる商船は約480隻にとどまる。
調整室の担当者は「ここまで登録が殺到するとは思わなかった。船舶会社にとって深刻な問題だと改めて
思い知らされた」と語り、海自幹部は「大きさも速度も異なる商船団を護衛するのは大変なオペレーション。
細部の調整が必要だ」と話している。
ソース 読売新聞 3月14日14時36分配信
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