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【ロサンゼルス=飯田達人】米カリフォルニア州で先月26日に生まれた八つ子を巡り、
体外受精を担当した医師と、出産した母親への批判が米国内で強まっている。
医師は米生殖医学会の指針に違反した疑いが強く、母親は既に6人の子供がおり、
計14人の子供を育てていける経済的な余裕がないためだ。
当初は出産を祝福したメディアも、「無責任な出産」と報じている。
米メディアによると、担当医は不妊治療の先駆者として知られる
マイケル・カムラバ医師(57)。出産したのはナディア・スールマンさん(33)。
体外受精は通常、不妊に悩む女性を対象とし、同学会の指針では、35歳未満の場合、
戻す受精卵は原則2個以下。40歳以上でも5個までとしている。戻す個数を原則1個
としている日本などに比べ、米国では医師の裁量に任せられている部分も大きく、
今回の出産では、スールマンさんの求めに応じ、医師は6個の受精卵を子宮内に戻した。
スールマンさんは、これまで5回の体外受精を行い、7~2歳までの6人の子供を持つ。
いずれもカムラバ医師が担当したとみられる。夫とは昨年離婚しており、精子は毎回、
同じ友人から提供を受けたという。
スールマンさんは無職で、子供たちと共に母親の実家で生活。州から毎月約2300ドル
(約21万円)の補助を受けているほか、生活困窮者に対する毎月490ドル分の
食料配給券も受け取っていた。八つ子の出産費なども未払いで、スールマンさんが
ネットで募金を呼び掛けたところ、非難するメールが殺到したという。
ソース:読売新聞 (2009年2月14日03時05分)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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