09/02/02 18:46:15
アフガンでケシ生産が2年連続減少…価格高騰の穀物に転作
国連薬物犯罪事務所(本部・ウィーン)は1日、アフガニスタンでのケシ栽培状況に関
する最新報告をまとめ、アヘンやヘロインの原料となるケシの生産量が今年、2年連
続で減少するとの見通しを示した。
ケシが市場でだぶついて取引価格が下がる一方、世界的な食糧危機などで2008年
に穀物価格が高騰したことを背景に、ケシ生産者の一部が穀物栽培に転じているため
という。
アフガンのケシ生産量は07年に過去最高の8200トンを記録。08年は天候不順など
で6%減少したが、過去3年の過剰生産で価格が下がっており、1キロ当たりの価格は
07年初めの100ドル(約9000円)から、08年11月には55ドル(約5000円)に下落し
た。同事務所は09年はさらに2割下がると予測している。
一方、小麦やトウモロコシの価格は、干ばつや世界的な食糧不足で昨年約50%上昇。
アフガン保健省は「政府や国際社会の締め付けが厳しくなり、リスクと価格をはかりにか
けて転作が進んでいる」と指摘する。
アフガンは、世界に出回るケシの約90%を生産しており、ケシは旧支配勢力タリバンな
どイスラム過激派勢力の資金源となっている。
【写真】
アフガニスタン南部カンダハル州のケシ畑でタリバン兵を捜索する警察官
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
ソース(読売新聞)
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