09/01/31 22:54:49
ラッド連邦首相が雑誌に論説を寄稿
1月31日付フェアファクス系紙によると、2月初旬に発行される「Monthly」誌に、
ケビン・ラッド連邦首相のエッセーが掲載される。
ラッド首相は、現在の世界的金融危機が露呈した資本主義の欠陥を修正する
道筋を構想したエッセーの中で、1970年代に主に英米系経済圏で影響力を持ち、
サッチャー、レーガンなどが採用したネオ・リベラル経済主義を批判、「今こそ、
現在の経済危機から離れ、過去30年間のネオ・リベラル経済の壮大な実験の
破産を、王様は裸だと言うことを宣言すべき時だ。市場をあらゆる規制から解放
すれば市場力が正しく機能するとするネオ・リベラル経済改革が究極的に招き
寄せたものだ。ネオ・リベラル学派や学派が提唱した自由市場原理主義は、結
局経済思想の衣をかぶった個人的な貪欲さ以上のものではなかった。皮肉な
ことにリベラル資本主義を共食いから救うのは、ネオ・リベラル学派があれほど
嫌った社会民主主義思想だ。これからは、経済を政府の介入や規制で常にコ
ントロールする『社会資本主義』の時代だ」と述べ、さらに、「世界大恐慌の後、
フランクリン・ローズベルトがアメリカ資本主義を再建したように、ラッド首相や
アメリカのバラク・オバマ大統領のような現代版社会民主主義派が、再び資本
主義を再建しなければならない」としている。(AAP)
URLリンク(www.25today.com)