09/01/23 12:35:11
アメリカのオバマ大統領は、テロ容疑者への拷問などで批判を浴びていた
グアンタナモの収容施設を閉鎖する大統領令を出し、ブッシュ政権からの
政策転換を鮮明に打ち出しました。
「我々は戦争のさなかであっても、テロとの戦いであっても、この国を形づくってきた
司法手続きの基準や憲法の価値観を回復します」(オバマ大統領)
オバマ大統領は22日、カメラの前で、グアンタナモの収容施設を1年以内に
閉鎖する大統領令に署名するとともに、CIAが世界各地に持っているいわゆる
「秘密収容所」についても閉鎖する大統領令を出しました。
同時多発テロ事件の後に作られたグアンタナモ収容所では、罪状も
はっきりしないまま容疑者が長期間拘束された上、「水責め」などの
拷問も行われていたとして内外から強い批判を浴びていたもので、
ブッシュ時代の対テロ戦争のいわば「負の象徴」という存在でした。
もっとも、およそ250人の容疑者の取り扱いについてはこれから個別に
審査するとしていて、共和党議員などからは「閉鎖して果たして安全が
守れるのか」という批判も出ています。
このあとオバマ大統領は、国務省をわざわざ訪れ、クリントン新国務長官と
共に職員を前に、「アメリカの外交を刷新し、指導力を回復させよう」と訴えかけました。
「例外なくあいまいさなく、アメリカは拷問しないということができます!」(オバマ大統領)
クリントン国務長官とのツーショットは、前政権の外交・安保政策からの
迅速な方針転換を強烈にアピールする効果も発揮しました。
ソース(TBS News i):
URLリンク(news.tbs.co.jp)