09/01/21 09:07:14
ソースは
URLリンク(www.chunichi.co.jp)
[1/3]
オバマ米大統領が20日、行った就任演説の要旨は次の通り。
一、44人の米国人が大統領就任の誓いを立ててきた。その誓いは繁栄の高波や平和の静かな
水面に語られることもあったが、多くは暗雲と嵐の中で行われてきた。米国は、政府高官たちの
技量によってではなく、祖先の理想と建国の文書に忠実だったから存続してきたのだ。
一、われわれはいま危機の真っただ中にある。果てしない暴力と憎しみに向けて戦争を続けて
おり、一部の強欲で無責任な人々のせいだけでなく、皆が困難な道を選び、次の世代に備えることが
できなかった結果、経済的困難にあえいでいる。
一、この危機は本物であり、短期的で安易な解決方法はない。だが、米国は克服する。
今日われわれは、恐れより希望を選び、不和を超えて目的の下に団結した。あまりにも長い間、
この国の政治を抑圧してきた卑小な恨み言や誤った約束、使い古された教義に別れを告げる。
一、忍耐の精神を再確認し、より良い歴史をつくろう。神の前ではすべての人民が平等で
自由であり、幸福を追求するためにあらゆる機会に恵まれている、という世代を超えて
受け継がれた崇高な理想を実行に移すときだ。
一、米国の偉大さは所与のものではない。自らつかみ取らなくてはならない。われわれの旅に
近道はない。その旅路は、臆病(おくびょう)で名声や富だけを欲する者たちのためではない。
むしろ、リスクを恐れず、自らの手で物をつくり出す人々、われわれを繁栄や自由へと続く長い
険しい道に導いてきた、多くは無名の労働者たちのためにある。
一、それは、語るべき所有物もなく新たな人生を求めて海を渡ってきた人々。汗を流して働き、
西部に移り住み、硬い大地を耕した人々。コンコード、ゲティズバーグ、ノルマンディー、
ケサンで闘い、死んでいった人々のことである。
一、彼らはもがき、犠牲を払い、その手がすりむけるまで働いてきた。それも、われわれが
善き人生を送ることができるようにだ。彼らにとって、米国は個人の野望の集積よりも大きく、
出自の違いや貧富の差を超えた偉大な存在であり続けてきた。
一、われわれは世界で最も繁栄した強い国家であり続ける。しかしやり方を変えず限られた
利益を守り、嫌な決断を先延ばしする時は確実に過ぎ去った。今日からわれわれは元気を取り戻し、
ほこりを払い、米国を再生させる仕事に取り掛からなければならない。
一、(現在の)経済状態は大胆で早急な行動が必要だ。われわれは新しい仕事をつくり出す
だけでなく、新たな成長の基盤を築くため行動する。道路や橋、配電網やデジタル回線をつくり、
自動車の燃料や工場の動力のため太陽や風力、土壌を利用する。新しい時代の要望に応じるため
学校や大学を改革する。これらをわれわれは成し遂げることができる。
-続きます-