09/01/12 00:23:49
■ 自分のパソコンを供出する「愛国プログラム」 イスラエル学生が開発
イスラエルの学生とサイバー志願兵のグループが、ハマス支持派のウェブサイトに対する猛攻
撃を誰でも簡単に仕掛けられるようにするプログラム『Patriot』(愛国者)を開発した。これを使用
すると、自分のコンピューターの制御権をイスラエルのハッカー・グループに譲り渡す形で、オン
ライン戦争に参加することになる。
「彼らのプログラムを実行すると、その間、彼らはその人のコンピューターを使って何でもできる
ようになる」と、米iDefense社(米Verisign社の子会社)のマリシャス・コード対応マネージャー、
Mike La Pilla氏は述べる。
オンライン・グループ「Help Israel Win」(以下HIW)が結成されたのは昨年12月、ガザで現在続い
ている軍事衝突が始まったときだ。「われわれは、実際の戦闘には参加できなかったため、サイ
バー空間でハマスと戦うことにした」と、「Liri」と名乗るグループ主催者の1人は、ワイアードの軍
事ブログ『Danger Room』の取材に対して語った。
彼らは簡単なプログラムを作成した。このプログラムは、『QudsNews』や『The Palestinian
Information Center』などのハマス支持派サイトに猛烈な攻撃を仕掛けるように作られているもの
と思われる。
こうしたオンライン闘争はここ数年、従来の爆弾を使ったリアルな戦闘と同時並行的に起こる情
報戦争の主要な要素となっている。どちらの側も、ネットワーク攻撃において支援を得るため、
より多くの人々―そして、より多くのコンピューター―を集めようとする。
URLリンク(blog.wired.com)
(リンク先は、ロシアとグルジアのサイバー戦争を報道する英文記事)
HIW によれば、すでに8000人を超える人々がこのPatriotソフトウェアをダウンロードし、インストー
ルしているという。これは、イスラエル支持者とハマス支持者の間でますます広がりを見せる、洗
練されたプロパガンダ競争の一部にすぎない。こうした競争は、テレビ番組やインターネットを通じ
てすでに広範囲に行なわれている。
URLリンク(wiredvision.jp)
(日本語版記事)
HIW は、ヘブライ語のほか、英語、スペイン語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語でサイトを構
築している。iDefense社のLa Pilla氏によると、プログラムを稼働させると、多数存在するインター
ネット・リレーチャット(IRC)サーバーのうちのひとつに接続させ、接続されるとHIWはそのマシンに
「何でも」させることが可能になるという。悪意あるコードを潜り込ます「トロイの木馬」が秘かに埋
め込まれる可能性も指摘されている。
HIW は「sarayaalquds.org」や「qudsvoice.net」をダウンさせたと主張しているが、La Pilla氏は実際
にはそれほど稼働していないと指摘している。また、HIW 自身がネット攻撃を受けているため、
サイトからサイトに移動している。
* 画像
URLリンク(img1.wiredvision.jp)
* Wired (2009/01/09-**:**)
URLリンク(wiredvision.jp)
* 関連
【ガザ空爆】イスラエル国防軍、ガザ空爆の動画をYouTubeに投稿[1/5]
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