09/01/10 20:48:34
★ガス停止下「紛争時よりひどい」 サラエボ市民生活直撃
欧州でウクライナ経由のロシア産ガスの供給が停止し、各国に影響が広がっている。
ガスのほぼ100%をロシアに頼るボスニア・ヘルツェゴビナの首都サラエボでも
市民生活を直撃し、水や食料、燃料の欠乏に苦しんだ1992-95年の「紛争時
よりひどい状況」との不満の声すら出た。
サラエボのドブリニャ地区。イフェタ・ロティナツさん(66)は84年の冬季五輪
の際に記者団用宿舎として建てられたアパートに住む。ガス暖房が6日にストップして
以来、3部屋のアパートで唯一の電気ストーブで寒さをしのいできた。
欧州全体を襲う寒波で、サラエボは日中でも氷点下、夜はマイナス15度前後まで
冷え込む日が続く。
紛争の最前線だった建物には銃弾の跡が残る。「紛争のころは冬でもこれほど寒く
なかった。年を取ったせいか、今の寒さの方が当時よりこたえる」
室内でも服を重ね着してスカーフをかぶった。寝る時には4、5枚の毛布にくるまり、
火災の心配がある電気ストーブは消した。
10日朝には紛争時に戦ったセルビアが、ハンガリーやドイツから受け取ったガスの
一部をボスニアに届け、サラエボでもガス暖房がいったん復旧。政府はさらにハンガリー
からの購入も検討している。
ロティナツさんは「とてもうれしいけど、いつまた途絶するか不安。こんな騒ぎはもう嫌」。
ガスの供給停止で、電気ストーブを買い求める市民が商店に殺到し、品薄状態に。電力
消費量は急増し、8日から9日にかけて市内約200カ所で送電トラブルが発生した。
電気料金はガスの倍以上で、市民にとって家計への影響も頭痛の種だ。(サラエボ共同)
2009/01/10 19:29 【共同通信】
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9日、サラエボのアパートで、電気ストーブの前に座り暖をとるイフェタ・ロティナツさん(共同)
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