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★ロ軍、将校20万人削減へ 大規模改革に幹部ら猛反発
ロシアが将校20万人以上の削減を中心とする大規模な軍改革を進めようとしている。
ソ連時代以来の旧式な組織構造を改め、コンパクトで機動的な軍に変ぼうさせるのが
狙いだ。昨年8月のグルジア紛争の苦い教訓が改革を急がせているが、リストラ対象
となる幹部らの反発は根強く、先行きは不透明だ。
改革案の中核は組織のスリム化。セルジュコフ国防相によると、現在113万人の総
人員を2012年までに100万人に、特に35万5000人いる将校を15万人に
削減。国防省の官僚計約2万2000人も8500人に減らす。
指揮系統も現在の「軍管区、軍、師団、連隊」の4段階を「軍管区、軍、旅団」の
3段階に改め、旅団の作戦上の決定権を拡大する。
軍改革の必要性は以前から叫ばれてきたが、ソ連崩壊後の財政難などから実行され
ないままだった。しかし今回は、圧勝に終わったとされているグルジア紛争での損害
の意外な大きさや問題点が改革を迫っている。
ロシア軍はグルジア軍の南オセチア自治州進攻の動きを事前に察知できず、情報収集
能力に疑問符が付いた。
さらにグルジア側の旧式なソ連製対空ミサイルにより、北大西洋条約機構(NATO)
の防空網に対抗するはずの主力戦略爆撃機ツポレフ22M「バックファイアー」など
4機が撃墜されたのは「悲惨そのもの」(ロシア紙「独立新聞」)の結果だった。
人的損害も死者・不明者が93人に上った。
節減した人件費を装備近代化に回すのが改革の基本構想だが、軍関係者からも
「人減らしありきで、改革の青写真が不明確」などの批判が相次いでいる。
(モスクワ共同)
2009/01/06 17:17 【共同通信】
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