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>>1の続報
イスラエル:ガザ地上侵攻 アラブ、停戦の国連決議要求 議長国・仏の調整焦点
【ニューヨーク小倉孝保】イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への侵攻で、アラブ諸国は5日、国連に外相を派遣し、
即時停戦を求める外交攻勢をかけた。アラブ側は6日夕(日本時間7日朝)に予定される安全保障理事会の協議で決議採択を
目指しているが、米国はパレスチナのイスラム原理主義組織ハマスの攻撃停止こそ必要との立場を崩しておらず、議長国フラ
ンスがぎりぎりの調整を続けている。
アラブ諸国は安保理非常任理事国のリビアをはじめパレスチナ自治政府、エジプト、サウジアラビア、シリアなどの外相とアラ
ブ連盟のムーサ事務局長が5日、相次いで国連に入り、潘基文(バンギムン)事務総長や日本を含む安保理各国に対し早期に
決議を採択するよう求めた。
潘事務総長とムーサ事務局長は会談で即時停戦の必要性で一致。会談後、潘事務総長は「安保理が十分対応していないこと
を残念に思う」と述べた。また、ムーサ事務局長は「パレスチナでは子供たちが殺されている。無駄な時間はない」と強調した。ア
ラブ諸国では、国民の不満が有効策を打てない自国政府にも向かっており、早期に事態を打開する必要性に迫られている。
ガザ問題で安保理は年末から3回、会合を開いたが、公式文書に残らない報道向け声明を出して双方に攻撃停止を求めるにと
どまっている。3日にはアラブ諸国がイスラエルの攻撃を非難する議長声明を求めたが、米国の反対で採択されず、国連事務局
や米国以外の安保理各国はいら立ちを募らせている。
一方、米国のハリルザド国連大使は5日、アラブ諸国の外相と会談後、「ハマスのロケット弾攻撃や武器の密輸入をどう止めるか
が問題で、(安保理)合意には、その確信を持てることが必要」と語り、ただちに決議を採択する状況にないとの見通しを示した。
安保理協議でアラブ諸国は、ガザに人道支援物資を送るための国際監視やパレスチナ市民の保護なども決議に盛り込みたい考
えだ。
毎日新聞 2009年1月7日 東京朝刊
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