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【キューバ】革命から半世紀、岐路に=苦難続くも社会主義堅持[01/02]
キューバは1日、革命50周年を迎えた。親米政権を打倒し、ソ連や東欧の共産政権崩壊後も社会主義を
貫いたが、その道程は相次ぐ苦難の歴史でもあった。革命を率いたフィデル・カストロ氏(82)が
表舞台から退き、後継の実弟ラウル・カストロ国家評議会議長(77)は現実路線を鮮明にする。
壮大な理想に彩られた革命体制は、半世紀を経て重大な岐路に差し掛かっている。
ラウル議長は1日、革命発端のモンカダ兵営襲撃が起きた東部サンティアゴデクーバで演説し、
革命は「正義の社会変動だった。困難な時でも原則を譲ったことはない」と意義を強調した。
病気療養中のフィデル氏も姿は見せなかったが、「勝利から50年に際し、わが英雄的国民を祝福する」
とのメッセージを寄せた。
指導者の言葉とは裏腹に、現在のキューバは革命時の興奮から程遠いのが現状だ。国民の約7割は
革命後に生まれた世代で、革命祝賀よりも生活水準の改善に関心が向かいがち。在ハバナの外交筋は
「50周年でも雰囲気は淡々としたもの。特に若者は生活苦への不満と閉塞(へいそく)感を
募らせている」と話す。
これまでも米国の経済制裁や、後ろ盾だったソ連消滅に伴う経済難に直面しながら、フィデル氏の
圧倒的なカリスマ性と指導力で抑え込んできた。しかし、大規模な自然災害や金融危機の余波で、
2008年の経済成長率は予測を大きく下回る4.3%に減速。就任以来、矢継ぎ早の改革で国民の
不満解消を図ったラウル議長も「良い知らせだけでなく、困難も説明しなければならない」
(同年7月の革命記念日演説)と語り、強弁を続けたフィデル時代との変化が際立つ。内政での
行き詰まりを打開するかのように、キューバは近年、ベネズエラなど反米志向を強める中南米諸国の
ほか、中国やロシアとも協調を深め、国際社会での存在感を増し始めている。
ソース Yahoo!ニュース(時事通信)1月2日14時39分配信
URLリンク(headlines.yahoo.co.jp)
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