08/12/22 22:01:38
■ きしむドイツ大連立政権、1年後の総選挙へ独自色
【ベルリン=中谷和義】
ドイツの保革2大政党、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)と社会民主党(SPD)による大連立
政権に、きしみが目立ち始めた。来年9月の総選挙に向け両党とも独自性を発揮する必要に迫
られ、経済政策や外交施策にも影響が及んでいるものだ。
メルケル首相率いる保守のCDUが、中道左派・社民党の首相候補シュタインマイヤー外相を議会
で攻撃したり、世界的な金融危機への対応が遅れたりと、ドイツの対外信用をも損なう事態となり
つつある。
「バカげている」「根拠がない」「腹立たしい」─今月18日に連邦議会で開かれた調査委員会で、
シュタインマイヤー外相は、CDUのジークフリート・カウダー委員長らの執拗な質問に、いらだちを
隠さなかった。
調査委が取り上げたのは、2003年のイラク開戦前に独情報機関がバグダッドで集めた情報を米
軍に提供し、イラク戦争に協力していた疑惑。外相は当時、シュレーダー政権の首相府長官とし
て情報機関を統括する立場にあった。CDUの追及には、開戦に反対しながら裏では米軍の戦争
遂行に協力した外相の「二枚舌」を有権者に印象づける狙いが透けて見えた。
2大政党間のきしみは、緊急課題である景気対策にも影を落としている。個人消費を促すため、
英国は11月、付加価値税を17.5%から15%に引き下げると発表、欧州連合(EU)の執行機関、欧州
委員会も同様の措置を取るよう加盟国に勧告したが、ドイツは黙殺した。
背景には、両党それぞれの党利党略があったとされる。CDUは、減税を選挙戦の武器として温存
したく、かたや社民党内では、減税を見送って社会保険料を引き下げ、低所得者にアピールすべ
きだとの意見が大勢を占めた。
メルケル首相は、EU全域での景気刺激策にも「規制緩和など財政出動なしにできることは多い」
と反対した。最大の経済国ドイツが過大な負担を迫られ、他国のために使われるのを嫌ったのが
本音と見られるが、こうした姿勢は他国の不興を買い、メルケル首相は「マダム・ノー」と呼ばれ始
めた。
今月8日には、英仏首脳と欧州委が"ドイツ抜き"で景気対策を協議する一幕もあり、シュタインマ
イヤー外相は「ドイツの不在はよくなかった」と首相を暗に批判した。
ドイツで戦後最初の大連立となったキージンガー政権(1966~69)は、非常事態法を成立させるな
ど総与党体制で大胆な施策を実行した。
対照的に、発足から丸3年が経過したメルケル政権では、議会支配を盾に必要な行動を先送りす
る、大連立の弊害も目立ち始めた。
ドイツでは来年、総選挙に加え大統領選、欧州議会選、5州の議会選が行われ、「選挙年」となる。
社民党のフランツ・ミュンテフェリンク党首は19日付の党員向け書簡で、「わが党だけで首相府を
とろう」と檄を飛ばし、今後の対立激化を予告した。
* 画像 - ドイツ連邦議会の議席
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* Yomiuri Online (2008/12/21-22:23)
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スレリンク(news5plus板:65番)
2:七つの海の名無しさん
08/12/22 22:17:44 +DmyhdCV
ロシアの犬=SPDと組んでうまくいくはずないだろ
3:七つの海の名無しさん
08/12/22 22:52:12 K5VZYuah
EUってドイツに群がる会でしょ
4:七つの海の名無しさん
08/12/22 23:35:24 xlRSq+Sw
東アジア共同体なんぞ作ったら日本もたかられるな。
5:七つの海の名無しさん
08/12/23 02:39:17 2rDXPO+2
ごたごたしているのは日本だけじゃないんだなw