08/12/22 21:51:53
■ Turker Alkan コラム:最新の社会調査結果にみる「包囲」
「トルコはアフガニスタンにはならない!イランにもならない!」
我われはこう言い続けている。トルコはもちろんアフガニスタンにもイランにもならない。ましては
サウディアラビアには絶対にならない。歴史、文化、地政学的位置、発展のレベル、伝統などが、
これらの国々とは異なるからである。しかし、「穏健なイスラーム」の潮流に巻き込まれたトルコは、
これらの影響を受けずにはいられない。
トルコは、「トルコらしい」多くの特色を失い、宗教を基準にした日常生活と教育を送り、女性の権
利を損ないかねない…。アフガニスタンあるいはアラブになるまでもなく、憲法の世俗主義原則を
わざわざかえることもなく、ほとんど無意識のうちに、我々は「穏健なイスラーム」に屈しかねない!
トルコの著名な学者の一人であるビンナズ・トプラク教授の調査(*訳注)は、私たちがこの方向で
歩んできた道を示している。人々は反発を厭うがゆえに保守的な人たちの周りでは飲酒ができず、
好きなように装うことができない。宗教的グループから圧力を受け、ビジネスマンたちは自身の宗
教的グループではない人々を除外し、彼らとは商売をしない。アレヴィー派の人々はアイデンティ
ティを隠さなくてならない…。挙げられる例はまだまだ続く。
トプラク教授の調査は、近年の我々が目にしている宗教的急進化の傾向が、徐々に「個人」を圧
迫し始めていることを示している。男性がイアリングをし、長髪にすること、人々がラマザン時期に
断食をしないことなどが、反発にあっている。日常生活がゆっくりと包囲されている。
そしてこうした展開は、興味深いパラドクスをも内に秘めている。我が国のリベラルな知識人の大
部分が公正発展党政権を支持したことである。リベラリズムの根本には「個人」がある。しかし、
公正発展党に彼らが与えた支持は、結果的に個人の自由の領域を制限すること以外には、何も
役立たなかった!
このような状況になることは当初から明らかだった。しかし、ケマリズムに対する否定的な姿勢の
ために、リベラル派と穏健イスラーム派は不純な協力を行った。今まではそうだった。今後何が
起きるかを皆で見ることになるだろう!
(一旦切ります、続きは>>2くらい)
* 訳注:トプラク教授とイルハン・ボザン、タン・モルギュル、ネディム・シェネルの3名のジャーナリ
ストが、ボアズィチ大学術調査プロジェクトおよび社会開発研究所の協力によって実施した共同
調査「トルコで、人と違うこと、そして、宗教と保守主義により他者化される人々」をさす。
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Ramazanda doktor raporlu yeme izni 20/12/2008
URLリンク(www.radikal.com.tr)
* 東京外国語大学 - 日本語で読む中東メディア (2008/12/21-**:**)
URLリンク(www.el.tufs.ac.jp)
* ソースのソース (2008年12月20日付 Radikal紙)
URLリンク(www.radikal.com.tr)
* 関連
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