08/12/16 18:16:05
オバマ次期大統領の政権移行チームが各省庁に対して開始した連邦予算歳出削減のため
インタビューに対して、グリフィン長官を始めとするNASA幹部が重要な情報の提供を
行わなかったり、関連業者に対してオバマ政権移行チームから問い合わせが入っても
回答はしないように指示を出していたことが11日までにケープケネディー宇宙センターの
地元紙、オーランドセンチネルの報道によって明らかとなった。
政権移行チームは各分野の専門家によって構成されており、NASA担当の移行チームはNASAの
元政策および企画担当准長官を務めたロリ・ベースガーバー(Lori Beth Garver)氏をヘッド
とする6名の担当官で構成。政権移行チームは連邦法によって定められた権限を有する政府機関で
あるにも関わらず、NASAはサボタージュ戦術で情報提供を拒んだと、同紙では報じている。
この報道に対して、グリフィン長官は「政権移行チームからの問い合わせに対しては、これまでに
合計、185回に渡って計414もの文書の提供を行ってきた」とした上で「(同紙の報道内容は)根拠はない」
と真っ向から否定している。
しかし、NASAが政権移行チームに対してサボタージュとも呼べる戦術で情報提供を拒んでいる
ということは、オーランドセンチネル紙に加えて英タイムズ紙も報じるなど、報道内容の信憑性は
高いのではないか、と見る向きも広がってきている。
ベースガーバー元准長官をヘッドとするオバマ政権移行チームは既に、NASAが開発を進めてきた
次期有人ロケット「Ares I」の開発を中止し、貨物専用大型ロケット「Ares V」の縮小版を
有人ロケットとして利用する方向で検討に入ったと報道されていた。
今のところオバマ次期政権ではNASA関連予算の大幅な削減が行われる見通しだ。
(2008/12/15 21:22)
ソース
URLリンク(www.technobahn.com)