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★ロシア、原油価格押し上げにOPECと協力する準備=大統領
[クルガン(ロシア) 11日 ロイター]
ロシアのメドベージェフ大統領は11日、国益保護とエネルギー価格
押し上げのため、原油減産や石油輸出国機構(OPEC)加盟を含め、
あらゆる措置を取る準備があると表明した。
ロシアはサウジアラビアに次ぐ世界第2位の産油国。
エネルギー価格の上昇は過去8年間、ロシアの好景気を支えてきた。
さらに、政府指導者の人気を押し上げ、世界経済と国際社会のリーダー
としてのロシアの地位回復への希望を与えてきた。
しかし、原油価格は今年、1バレル150ドルに迫る高値から下落し、
現在は50ドルを下回る水準にある。
メドベージェフ大統領は、南部ウラル地方の当地で「ロシアは自らを
守るべきだ」と語り、石油とガスを含めた資源は「われわれの収入源だ」
と述べた。
また、OPECについて「ロシアに(協力を)強く求めている。協調した
(石油)政策を維持するため、われわれは協力する準備ができている。
この措置には、減産や、既存のあるいは新たな産油国組織への参加が
含まれる可能性がある」と述べた。
さらに「われわれは、いかなる選択肢も自ら排除すべきではない。
繰り返すが、これはわが国の収入基盤、経済発展、国益にかかわる問題だ。
われわれは必要と思われる措置を講じるつもりだ」と続けた。
OPECのヘリル総裁は、11日に出したコメントで、OPECは来週
17日にアルジェリアで開かれる総会で、原油価格を押し上げるため大幅な
追加減産を決定すべき、との見解を示した。
ロシアのセチン副首相やシマトコ・エネルギー相を含むロシア代表団は、
この総会にオブザーバーとして出席する。
同国の民間石油最大手ルクオイルは、OPEC支援のため、ロシアが
最終的に減産に加わることを支持する考えをあらためて表明した。
同社のフェドゥン副社長は、来週のOPEC総会でロシアが減産を受け
入れる可能性があるとし、「(減産で)日量約250万バレルが市場から
消えた場合、来年の原油価格は1バレル60─80ドルで推移するだろう」
と述べた。
2008年 12月 12日 15:35 JST ロイター
URLリンク(jp.reuters.com)