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★ドイツが艦船派遣へ ソマリア近海の海賊対策
【ベルリン=三浦耕喜】
ドイツ政府は十日の閣議で、ソマリア近海で相次ぐ海賊被害に対応するため、
海軍艦船を派遣することを決定した。対海賊作戦を発動した欧州連合(EU)
の一員として参加する。派遣計画では武器使用基準を緩和することで、強制的
な船舶検査も認めている。
計画では、艦船一隻と人員千四百人を動員し、EUが九日から開始した対海賊
作戦に参加する。任務は逃亡する海賊船の追跡や相手の同意を得ないでの船舶
検査も含み、抵抗された場合の武器使用を認めている。ドイツ政府は十九日に
連邦議会の承認を求める。
現在、ドイツは米国主導の有志連合によるテロ対策「不朽の自由」作戦(OEF)
に艦船を派遣。ソマリアが面するアデン湾などで警戒に当たるが、海賊対策は
主任務ではなく、船舶検査も相手の同意が必要だった。
EUの対海賊作戦には、ドイツのほか英国、フランス、イタリア、スペイン、
ベルギー、オランダが参加。合わせて艦船六隻、航空機三機を派遣する。
2008年12月11日 朝刊 東京新聞
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