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★“塾”も“競争”もない世界一の「教育大国」
2000年より3年ごとに実施されている、経済協力開発機構(OCED)の
学習到達度調査(PISA)で、毎回好成績を収めているフィンランド。
2003年実施分で、トップに躍り出てからというもの、世界各国から
学校視察の申し込みが殺到し、日本もその例外ではなかった。が、
それ以来、日本で報じられているフィンランドとは「塾もないのに」、
「競争もないのに世界一」という、大層ミステリアスな教育の国に
なっている。
まずこの、「塾もないのに」という驚きのフレーズに注目したい。
地元のフィンランド人を捕まえて、日本の普通の中高生のライフ
スタイルを語るのに、“受験 ”はまだいいとして、“塾”について
の話となると、人々は首をかしげる。「なぜそんなものがあるの?」
あるいは、とっさに「そんなものに行かなくてはならないほど、
学校の授業がお粗末なんだね」と結論づけられる。かつて塾とは、
日本が「教育大国」のタイトルで名をはせた頃に“JYUKU”という
英単語ができたぐらいの、日本初の学習必勝アイテムだ。これが
英語圏ではないことと、北のはずれにあることによって、フィン
ランド人には初耳のシロモノとなる。
それどころか、甥が日本の高校に留学していたというフィンランド人
男性から、面白日本見聞録を聞かされた。「日本の教育って悪いん
だってね」と。―これは、「おまえのかあちゃんデベソ」と同じ
原理で、日本人が自分で日本の教育を悪く言う分には差支えがない
ものだが、面と向かって外国人から言われるとカチンと来ないわけ
にはいかない。彼の甥曰く、「日本の学生達は、放課後もまた別の
学校(=塾)、に通っているため、昼間の学校の授業時間中は、
起きているのがやっとのゾンビみたい」なのだそうだ。東の向こう
側で「塾もないのに」と驚く一方、北の果てでは「塾なんてものに
行かなくてはならないなんて・・・・・・」と憐れまれているのである。
この差は大きい。 >>2へ続く
2008年12月04日11時04分 / 提供:MediaSabor
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