【インド】15歳少年はなぜ惨殺されたか?「カースト越しのラブレター」事件を考える [11/25]at NEWS5PLUS
【インド】15歳少年はなぜ惨殺されたか?「カースト越しのラブレター」事件を考える [11/25] - 暇つぶし2ch1:不思議の国のありすφ ★
08/11/25 15:27:41
★インド発。15歳少年はなぜ惨殺されたか?「カースト越しのラブレター」事件を考える。

インドで自分よりも下位のカーストに属する少女にラブレターを書いた15歳の少年が、
登校途中に相手カーストのメンバーに拉致され、髪を刈られて市中を引き回された挙げ句、
少年の母親が命乞いをする声も空しく、線路に投げ込まれて轢死するという何とも
痛ましい事件が起きた。少年の行為はなぜこれほど残忍な私刑に発展したのだろうか。

一般にカースト制度とはバラモン(僧侶)、クシャトリア(王侯・武士)、ヴァイシャ(平民)、
シュードラ(隷属民)の四つの身分(これは「ヴァルナ」と呼ばれる)に加え、これらに
属さないアウトカースト(不可触民)を含めた五つの区分で構成される身分制度だと
思われているが、その中にはさらに職業別に細分化された階級制度「ジャーティ」という区分がある。
ジャーティの種類は2000~3000とも言われ、世襲されながらインド社会に完全な分業体制を構築している。
一般に、身分制度のヴァルナと職業別階級区分のジャーティを総称してカースト制と呼ぶが、
カーストという語はきわめて多義的に使われるためこの記事の中では以後使用しない。

基本的に結婚は同じジャーティ内に限られているが、異なるジャーティ間の結婚もまれにあるという。
これらがただの職業区分にとどまらず身分差別を伴うのは、ヒンドゥー教の「清浄」の概念と
輪廻転生の世界観が背景にある。全てのジャーティには序列が決められており、上のジャーティほど清浄、
下にいくほどけがれていると考えられている。

今生の身分は前世の行いによる必然であり、それは現世の自分の人生を懸命に生きること
(=生まれながらに与えられた職業に専念すること)によってのみ来世の身分に良い影響を及ぼすと
信じられている。自己救済のために職業別階級を守らなければならないというヒンドゥー教の教えこそ、
独立後の憲法で禁止されたはずのヴァルナ・ジャーティ差別を残存させている主な原因なのである。
人を救うはずの宗教が人を束縛し、その目をふさぐこともあるという典型的な例だ。

新しい職業を多く産むIT産業の発展などによりカースト制は除々に薄れつつあるが、都市化が進んで
いない地域ほど根強く残っているのが現実である。さらに新しい職業がこれまでのジャーティの
しがらみから自由だといってもそれは表向きのことで、働く人の意識の底にヒンドゥー教が根付いて
いる限り、国民の八割が信じている教えをないがしろにして著しく身分の劣る人間を自分の部下として
使いたがる人間は多くないはずだ。つまり新しい職業であっても、下層階級に開かれている門戸は
広くない上、貧しい下層階級の人々にはそこへ到達するための高等教育を受ける機会からして
少ないという現状がある。>>2へ続く

2008年11月25日11時45分 / 提供:Techinsight Japan
URLリンク(news.livedoor.com)


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