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【グルジア】バラ革命から5年 大統領の苦境は強まる[11/24]
グルジアで、親欧米民主派がシェワルナゼ前大統領を追放した政変「バラ革命」から23日で5年。
立役者だったサーカシビリ大統領は、8月のロシアとの軍事衝突に対する内外の情勢変化で
苦しい立場に追い込まれている。バラ革命の同志だったブルジャナゼ前国会議長は23日に野党を旗揚げ。
当初グルジアを支援した国際社会の空気も変化しつつある。
トビリシからの報道によると、新党「民主運動・統一グルジア」の創設大会が23日開かれ、
党首となったブルジャナゼ氏は、ロシア軍の侵攻で南オセチアとアブハジアを事実上失った
サーカシビリ政権を厳しく批判。「戦争に負け、国土の一部のコントロールを失った政府は退陣するか、
国民が選挙で交代させなければならない」と訴えた。ブルジャナゼ氏は次期大統領選の有力候補とされる。
一方、サーカシビリ大統領は22日夜、テレビ演説し、「バラ革命で期待されたことがすべて
実現したわけではない。期待は常に可能性を上回るからだ」と国民に理解を求めた。
グルジアではこれまでに「バラ革命」の同志の多くが大統領の強権体質などを理由に政権を離れ、
野党に回った。8月の紛争直後は大統領の求心力が高まったが、その後、開戦責任論が浮上し、
野党勢力は大統領の辞任と繰り上げ大統領選の実施を求めている。
サーカシビリ大統領は就任後、北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指して欧米に接近。8月の紛争では
欧米の全面的な支持を得ることに成功した。大統領は「最初に侵攻したのはロシア軍だ」と主張してきたが、
先月末から英BBC放送などがこれを否定し、グルジア側の無差別砲撃などを指摘する報道を始めた。
米国はグルジア支援の姿勢を変えていないが、欧州連合(EU)はロシアとの和解に乗り出すなど
距離を置き始めた。
また、サーカシビリ政権はアブハジアに近いロシア南部ソチで14年に開かれる冬季五輪の
開催地変更を求めていたが、国際オリンピック委員会は22日までに、この要請を却下した。
【ことば】バラ革命
03年11月のグルジア議会選を契機に、当時のシェワルナゼ大統領を退陣させた民主化運動。
名称は支持者がバラの花を手に集まったことに由来する。選挙管理委員会による与党勝利の集計に対し、
野党側は政権の不正工作を主張。野党支持者ら約3万人が国会議事堂を占拠し、大統領辞任に追い込んだ。
直後にブルジャナゼ前国会議長が暫定大統領に就任、翌04年1月の大統領選でサーカシビリ氏が
96%の高得票率で当選した。04年のウクライナ「オレンジ革命」、05年のキルギス
「チューリップ革命」と合わせて「カラー革命」と総称される。
ソース 毎日jp 2008年11月23日 18時16分(最終更新 11月24日 0時32分)
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