08/11/22 08:30:50 fLQcDWeN
>>83
アーイシャの話ばかりが出てくるのが何だかなぁ。
１３８５年も昔なんだから、適齢期も異なるだろうし。
ムハンマドはロリコン的な欲望からアーイシャを嫁に取ったわけではないだろう。
ムハンマドの最初の結婚は２５歳のとき。
相手は１５歳も年上で４０歳の商人、ハディージャだ。
彼女との結婚期間は２５年に渡り、その間にムハンマドが他の妻を娶ることはなかった。
ムハンマドがハディージャとの間に授かった子供は全部で６人。
残念ながら息子は２人とも夭折してしまったが。
アーイシャはムハンマドの死後に初代カリフをつとめた、ムハンマドの大親友であるアブー・バクルの娘。
今もそうだが、当時は結婚とは個人よりも家同士の間に緊密な関係をつなぐことに重きを置いていた。
アブー・バクルはどんなに娘が幼かろうと、自分の娘を預言者ムハンマドに嫁がせたがったに違いない。
ハディージャが６５歳で亡くなったとき、失意のムハンマドに６歳の娘アーイシャとの婚約話を勧めた。
ムハンマドは当時５０歳。当時としては結構な高齢だったと思われる。
預言者との閨閥を求める親友一族の為にも、老体に鞭を打ってでも、
ムハンマドはアーイシャと「正式な婚姻関係」を結ばなくてはならなかったんだよ。
アーイシャは９歳で結婚してから寵愛を一身にうけ、ムハンマドの死にも立ち会ったとされているけど、
死後なおもムハンマドに愛され続けたハディージャには、嫉妬を覚えずにはいられなかったそうだ。
アーイシャは「あなたの心にはハディージャしかいないのですか」とムハンマドに訊ね、
ムハンマドは「アッラーが私の心にその愛を育てられたのだ」と答えたと伝えられている。
妻を複数持つ場合は平等に扱わなくてはならないが、死人が相手では無理なことだ。
ハディージャは若きムハンマドと結婚した時、すでに商人として成功をおさめていた。
幼い頃に相次いで両親を亡くし孤児として育ったムハンマドは勤勉であり、
「誠実な者」という意味の「アミン」と呼ばれ、そこを買われてハディージャに結婚を申し込まれている。
（当時の女性の地位が低くもなければ虐げられていたわけでもないと判る。）
自分を見出し、商人としての成功をおさめる機会を与えてくれて、
預言を与えられ怯えていた自分を一番に信じて支えてくれて、
なにより血を分けた娘達を与えてくれたハディージャを、ムハンマドはこよなく愛していたと思う。
寝る。