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ウガンダで前年11月に37人の死者を出したエボラ出血熱のウイルスの型について、これまで知られて
いなかった新種であることを、米国とウガンダの医療チームが確認した。
21日、研究結果が米医学誌『PLoS Pathogens』(電子版)に発表された。
新種のウイルスは4種の既知の病原菌と結合した形態で、死亡率は36%。
医療チームは感染が確認されたウガンダの地名にちなんで暫定的に「ブンディブギョ・ウイルス」と
命名した。
研究チームは、2007年11月にウガンダのブンディブギョ(Bundibugyo)とキキョ(Kikyo)で発生した
エボラ出血熱の患者29人の血液サンプルを米疾病対策センターで検査した。
すると、これまで確認されている3種のエボラウイルスの型に適応させた最新の検査方法で、いずれも
陰性との結果が出た。
そこで、やや古典的な広域スペクトルの抗体解析を行ったところ、陽性反応が出た。
病原菌の遺伝コードを数日かけて配列解析にかけた結果、既存の3種のウイルスと遺伝子的に異なる
新種であることが明らかになった。
ブンディブギョ・ウイルスの発生の確認には新たな診断ツールが必要で、ワクチンや治療法の解明は
困難とみられる。
エボラ出血熱は、伝染性および致死率が極めて高いことから、マールブルグ出血熱とともに恐れらる
伝染病の1つ。決定的な治療法は見つかっておらず、現在のところ、感染者を隔離し、治療に当たる
医療関係者がゴム手袋や医療用ゴーグルで二次感染を防ぐといった手だてしかない。
(2008年11月21日 18:01・AFP)
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