08/11/20 21:07:06
■ アイルランド:EU拡大の光に眩惑される"ケルトの虎"
(導入部略、ソース参照)
90年代に入ると、アイルランドは驚くべき力強さで経済大国の階段を駆け上っていった。
"ケルトの虎"と呼ばれ、97年から2007年の10年間のGDPの平均成長率は7%を上回った。貧し
い農業国からハイテクとサービス業の国に大変身を遂げた背景には、何があったのだろうか。
◆ 外資誘致で、英国一極集中を脱す
(外資・主にアメリカ誘致具体例など、この辺も略、全文はソースにて)
また、貿易の多角化、脱英国一極集中に成功したことも、成功要因の1つに数えられるだろう。
第2次大戦時までの貿易相手国は基本的に英国で、しかも主要輸出品は農産物だった。当時、
英国向け貿易額は、全体の8割を占めていたという。
だが、近年、上述の外資誘致に成功するのと相まって、貿易相手の多角化にも成功し、英国の
占める割合はわずか2割となった。そのほかのEU諸国や米国、中国などとの多面的な貿易関
係を深めていった。さらに労働力については、伝統的にアイルランドの教育水準は高く、しかも
英語圏という強みもあり、企業のグローバル化の波にうまく乗ることができたとも言えよう。
◆ 不動産バブル崩壊とサブプライム
この国は、もともと高失業率だった。しかし、近年は失業率が低下しており、しかも、2004年5月
のEU拡大時に労働市場を開放した結果、ポーランド系をはじめとしたアイルランド人以外の労
働者が、全労働者の1割以上を占めるに至った。
ただし、アイルランドの国内消費を支えながら、経済成長を牽引してきた不動産価格の上昇は、
一時期英国を上回るほどになったが、 2006年には伸びが止まり、昨年からは下落している。
これに伴い、経済成長を牽引してきた建設関連も大打撃を受け、しかも米国との緊密な関係故
に、米国経済失速の波をもろに受けている。先般、ユーロ圏15カ国中で最初に不況突入を公式
発表している。
昨今の金融危機では、アイルランド政府は一早く国内の銀行6行に対し、全額預金および債務
保証を行うことを発表した。その結果、保証額に制限のある英国から数万人の預金者が一気
にアイルランドに駆け込むという"予期せぬ事態"に陥り、事前の相談を受けていなかった英国
政府や欧州委員会は不快感をあからさまに示している。
これらの迅速な行動によって欧州の他の国よりも危機の沈静化に向けて動いているが、不動
産バブル崩壊と金融危機のダブルパンチを受け、経済の今後の舵取りは極めて困難な状況に
あるのは否めない。
(一旦切ります、続きは>>2くらい)
* 画像 - アイルランド概要
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
* Nikkei Business Online (2008/11/20-**:**)
URLリンク(business.nikkeibp.co.jp)
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