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スピルバーグ虐殺の歴史を高校必須科目に推奨
K・ダグラスらとショアー財団チャリティ晩さん会出席
ホロコーストの歴史保存を目的とするショアー財団が22日(水)、カリフォルニア科学センターで
チャリティ晩さん会を開催、スティーヴン・スピルバーグやビリー・クリスタル、ベット・ミドラー、
往年のスターのカーク・ダグラスら、そうそうたる顔ぶれが集った。
同財団は、1994年にホロコースト生存者の体験談を収集、保存するためにスピルバーグに
よって設立されたもの。現在、アーカイヴには、56カ国に住む生存者や目撃者のビデオ証言が
5万点ほど保管されており、近年は、アフリカの団体と連携し、ルワンダ虐殺の生存者からの
証言も記録、保存している。アーカイヴは2年前に南カリフォルニア大学に移管され、世界の
学者たちが教材として利用することができる。
スピルバーグは、ホロコーストをはじめとする歴史上の大虐殺についての学習を、高校卒業の
必須条件に位置づけることを“究極の夢”としており、そのためには財団の支援が欠かせないという。
「子どもたちは、過去に起きた虐殺の前例を知ることにより、人類の悲しい実状を
理解することができます。現状に打ち勝つためには、目をそむけてはならないのです」
一方、ダグラスは1960年代に製作総指揮をつとめた映画『スパルタカス』で、戦後の赤狩り
ブラックリストに名を連ねる脚本家ダルトン・トランボを起用したことでも有名。
また、夫人とともに過去10年以上にわたり、ロサンゼルスの学校400校に運動場を建設するための
出資をしてきた。
晩さん会では、スピルバーグとミドラー、クリスタルから、ハリウッドで活躍するユダヤ人の
“大先輩”のダグラスに敬意が表された。
スピルバーグが、「カーク・ダグラスは芸術だけでなく、人道的な活動を通して多くの命を
救ってきました。ショア財団の活動とビジョンの体現者として、欠かせない存在」と称える
と、ミドラーが12人編成のバンドとともに“The Rose”などを歌った。
クリスタルは、大統領選をにぎわすジョン・マケイン共和党候補と、ユダヤ教の祝日に
83歳で2度目のバル・ミツバー(ユダヤ人の男子が13歳で行う成人式)を受けたダグラスを
ミックスさせたジョークを交え、「今まで出会った中で最も素晴らしいユダヤ人」と称賛した。
2008/10/24 バラエティ・ジャパン
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