08/10/27 22:38:31
米国からの要求で政府が検討していたアフガニスタンへの自衛隊派遣計画の全容が、明らかになった。
陸上自衛隊のCH47大型ヘリコプターを6機派遣し、
アフガン北部で大型ヘリを運用しているドイツ軍と連携する空輸活動を計画。
しかし、前線から負傷兵を空輸する際に武器を使用すれば、
憲法九条で禁止された武力行使にあたる「駆けつけ警護」となることが問題となり、検討は棚上げされている。
米国が求めたのは、輸送機または大型ヘリの派遣。
6月に内閣府、外務省、防衛省の計10人からなる調査団がアフガン入りし、
米軍や国際治安支援部隊(ISAF)の司令部と調整した。
関係者によると、防衛省での検討では、
治安が安定しているアフガン北部の主要都市マザリシャリフにCH53大型ヘリを派遣しているドイツ軍との連携が浮上した。
ドイツはCH53を6機派遣し、前線で傷ついた兵士を治療しながら空輸する「メディバッグ」を行っている。
陸自も同数のCH47と医療部隊を派遣、ドイツ軍と交代で空輸したり、メディバッグを行う案が固まった。
だが、負傷兵を救出する際に応戦すれば、武力行使とみなされる「駆けつけ警護」に該当することが問題に。
首相官邸は、新たな法律が必要なうえ、違憲となるおそれがある法案の国会提出は無理と判断した。
7月、当時の福田康夫首相がブッシュ米大統領に断念を伝えたが、米側は再考を迫っている。
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