08/10/21 20:03:03
【ワシントン10月20日IANS】複数のインフルエンザウイルスに対応するワクチンを米メリーランド大学の研究者らが開発した
―ワクチンは主にアジアで感染が拡大する鳥インフルエンザにも有効とされ、
人間をはじめとするほ乳類や鳥類全般にも投与可能だという。
英国に本拠を置く総合微生物学会(SGM)が19日、明らかにした。
ふ化する前の鳥にも接種でき、野鳥のインフルエンザ感染を防ぐ上で大いに役立つことが期待されるこのワクチン。
開発に携わったメリーランド大学のダニエル・ペレス博士は今回の研究について、次のように語っている。
「高病原性のH5N1型鳥インフルエンザウイルスの感染例は
今のところユーラシア大陸とアフリカ大陸の一部に限られていますが、今後世界中に拡大する恐れがあります。
また感染例は鳥類やヒトだけでなく、従来のインフルエンザウイルスに抵抗力のあるとされているネコにもみられます。
大流行を防ぐためには、多くの動物種に対応するワクチンを開発することが望ましいと考えました」。
ペレス博士らは、ホロホロチョウに感染するH9N2型ウイルスの主要遺伝子が、
鳥類やマウスを高病原性の鳥インフルエンザウイルスから守ることを発見。
H9N2型ウイルスに手を加え、病原性を低減したワクチンをマウスに接種した。
ワクチン接種から3週間後、1918年に大流行したスペイン風邪の原因とされるH1N1型インフルエンザウイルスに
マウスを感染させたところ、すべてのマウスで病気の症状がまったく現れなかった。
またワクチン接種後のマウスをH5N1型ウイルスに感染させた場合も、同様の結果が得られたという。
今回の研究結果は、SGMの学術誌「JournalofGeneralVirology」11月号に掲載されている。
URLリンク(news.livedoor.com)