08/10/16 09:23:00
★カナダ総選挙 与党・保守党が躍進 G7追い風、経済政策安定望む
14日に投票が行われたカナダの下院選挙(定数308)は即日開票の結果、ハーパー首相率いる
与党・保守党が勝利を収めた。選挙戦の最中に米ウォール街で金融危機が発生、危機への具体的な
対応策とその実行力が問われたが、先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)が先週末に協調
対策を打ち出したことが追い風となり、有権者は現政権のもとでの安定化策に信頼を投じた。
選挙は金融危機後、G7で初めて行われた総選挙として注目されていた。
カナダ選挙当局の集計によると、主要各党の獲得議席数(暫定)は保守党144(改選前議席数127)、
最大野党・自由党75(同95)、ケベック州を地盤とするケベック連合50(同48)、左派の
新民主党36(同30)で、保守党が議席を20近く伸ばした代わりに自由党が大幅に議席を減らした。
ハーパー首相は「今夜、カナダの有権者は国を前進させるために投票した」と勝利宣言したが、
目標とした単独過半数には届かず、同政権が今後も少数与党として難しい政局運営を迫られることに
変わりはない。
選挙戦は保守党優位のなかで始まり、一時は支持率で最大10ポイント強までリードを拡大していたが、
ハーパー首相が「株式市場の急落は投資家にとって買いどき」など金融危機を軽視する発言を
行ったことで自由党が攻撃を強め、終盤で追い上げていた。
しかし、自由党のディオン党首が提案した環境関連税が不人気だったことと政権交代に伴う混乱が
市場に悪影響を与えるのではとの懸念が強くなり、事前の予想より議席を減らす結果となった。
娘の手を握りながら、支持者を前にあいさつするハーパー首相=14日(ロイター)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
2008.10.15 17:09
URLリンク(sankei.jp.msn.com)