08/10/14 09:48:15
「米国を牽制しよう」…中ロが‘軍事蜜月’強化
合同軍事訓練中国ロシア
中国とロシアが大規模な合同軍事訓練を実施する。2005年8月に両国が初の合同訓練を
行って以来4回目だ。特に今回の訓練では中国の最新鋭ミサイル駆逐艦まで動員され、
米国と欧州連合(EU)に対応する両国の軍事協力が強化される見込みだ。
台湾の通信社、中央社は12日、中国東海艦隊所属のミサイル駆逐艦「泰州号」とミサイル
護衛艦「馬鞍山号」が主軸となる艦隊が、ロシア軍との合同軍事訓練のため11日午前に
浙江省舟山基地を出発し、ロシア極東のウラジオストクに向かっていると報じた。これら
艦艇は中国がロシアから購入したもので、中国海軍が保有する最精鋭艦艇だ。中国艦隊は
今月末にロシア太平洋艦隊と合同軍事訓練を実施し、ロシア軍との多様な交流協力活動にも
参加する予定だ。具体的な軍事訓練日程と場所は公開されていないが、中国艦隊はロシアに
15日間滞在し、両国の軍事交流を行うものとされる。
全長156.5メートル、幅17メートル規模の泰州号は、中国が保有する4隻の最先端
956EM級駆逐艦のひとつだ。排水量8440トンに最大航行速度は31~32ノット。
射程距離240キロメートルの超音速艦対艦ミサイルと艦対空ミサイル数十基、対潜水艦
攻撃用ヘリコプターまで搭載している。
中国は今月初め、米国が台湾に対する65億ドル規模の最先端兵器の販売を承認したことを
受け、これに反発して米国との軍事交流を中断している。ロシアも8月のグルジアとの軍事
紛争に対する北大西洋条約機構(NATO)の介入の動きなど、米国と軍事的にぎくしゃく
した関係を続けている。
ロシアは米国がポーランドとチェコにミサイル防衛(MD)基地を構築し、ロシアと国境を
接するウクライナとグルジアなどにNATOを拡大しようとしていることに強く反発して
おり、自国の軍事力を強化する一方で中国との協力をさらに強化してきた。また中国は
ロシア製兵器の最大の購入国でもある。中央社は、「最近中国とロシアが軍事協力を強化し、
国際問題に対する米国の軍事的介入に積極対処を始めた。今回の合同軍事訓練もこのような
流れから行われるものだ」と分析している。
両国は2005年8月、中国・山東省で軍合同訓練を過去初めて実施したのに続き、昨年
8月には両国の戦闘機80機と6500人余りの兵力が参加する大規模訓練をロシア・ウラル
山脈近くのチェリャビンスクで実施している。
中央日報
URLリンク(japanese.joins.com)