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【日本よ】石原慎太郎 新しい移民法を(産経新聞、08/3/8掲載、抄)
URLリンク(sankei.jp.msn.com)
私は議員時代から大幅に移民を迎え入れる体制を法律的にも整備すべきだといってきた.
反対論の根拠は、日本は日本人という単一民族で形成されている国家であって、
そこへ多くの異民族を迎え入れると国家社会のアイデンティティを損なうことになると。
しかし、日本の国民が単一民族から成っているなどというのは基本的に間違った歴史認識で、
我々の民族的ルーツは実は東西南北あちこちにあるのだ。日本の国土に昔から住んでいたのは
アイヌの人々と沖縄人であって、両者はほとんど同一の民族だが他の日本人の多くは
シナ大陸や朝鮮半島から渡来した。
昔の皇室の一部もそうだった。それは三種の神器の様式が証している。
日本が新しい移民法によってアジアの近隣諸国に大きく門戸を開くことでアジアの
発展成熟に拍車をかけることになるにも違いない。
著しい人口減少によってさまざまな問題を抱える日本の国家社会にとって、
かつての民族的ルーツであった国々から、新たな同胞を迎え入れることで我々が失うものはありはしまい。
入国管理の杜撰(ずさん)さは新しい社会混乱を育(はぐく)みつつあるが、
実はその根底には日本独自の奇妙な閉鎖性がある。
ならば法律的に大幅な門戸開放を行い、その施行には厳密な審査を行う方が
結果として、優秀な新しい同胞の獲得造成に繋(つな)がるのではなかろうか。
新しい移民法に直接関わりはなかろうが、併せて、例えば日本の大学を正規に卒業した外国人には
永住権をあたえるとか、人材に対しては国を開くといった姿勢なくして、
一体我々は我々だけでこの国をこのまま維持発展させることが出来るのだろうかということを、
そろそろ本気で考える時と思われる。