08/10/08 19:13:32
モガディシオ―アフリカ東部のソマリア沖近くで9月25日午後、戦車、砲弾などの兵器類を積んだ
ウクライナ企業運航の貨物船が海賊に乗っ取られた事件で、
AP通信は7日、同船、乗組員21人の解放条件としていた身代金約2千万ドル(約20億円)が
800万ドルに引き下げられたと伝えた。
海賊の1人が電話取材に応じたとしている。
海賊は当初、3500万ドルを要求、その後、2千万ドルに減らしていた。
解放交渉は現在、海賊と同船の運航企業、ウクライナ政府との間で進んでいる。
貨物船は、旧ソ連製のT─72型戦車33台、砲弾、迫撃砲発射装置、小火器類などを積載。
ウクライナの国営武器メーカーがケニアに正式に売却したもので、同国政府報道官も確認している。
米海軍艦船6隻が同貨物船を現在、包囲し移動を妨害している。
米政府は、兵器がソマリアの反政府武装勢力へ流出することを警戒している。
貨物船はベリーズ船籍で、乗組員は計21人。
ウクライナ人が船長含め17人、ロシア人3人にラトビア人1人。
うちロシア人1人が病気で死亡している。
船はウクライナ・ニコライフからケニアのモンバサへ向かっていた。
武装した海賊がボート3隻に分乗、同船舶を包囲した後、乗っ取っていた。
ロシア人が含まれていることから、ロシア海軍はフリゲート艦を現場海域に派遣している。
貨物船が乗っ取られたのはモンバサ近くの海域。
ソマリア沖は世界最悪の海賊多発地域。
海賊は乗っ取った後、ソマリア領海に逃れ、身代金を要求するのが手口となっている。
ソマリアは現在、政府軍とイスラム反政府勢力の間で戦闘が発生、海賊には武装勢力も関与しているとみられる。
米政府はイスラム反政府勢力には国際テロ組織アルカイダ系も加担しているとして拠点の空爆などにも踏み切っている。
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