08/10/08 18:30:20
日産『GT-R』が2008年4月中旬、ドイツのニュルブルクリンクで7分29秒3という当時の市販車最速タイムを記録。
ポルシェが9月30日、日産に対して「このタイムは疑わしい」と異議を申し立てた。
そして、10月2日には日産がポルシェに反論。
両車の「場外バトル」が欧米のメディアで取り上げられている。
事の発端は、ポルシェが行った社内テストにある。
ポルシェは今夏、米国で日産GT-Rの新車を購入。
それをドイツへ持ち込み、ニュルブルクリンクで『911ターボ』、『911GT2』と比較テストを実施した。
その結果、GT-Rは7分54秒というラップタイムを記録。
日産が発表した7分29秒よりも25秒遅かったのである。
ちなみに、ポルシェによると、911ターボは7分38秒、911GT2は7分34秒で周回したという。
そこで、ポルシェはある疑念を抱く。
それは、日産は市販車と違う仕様でテストを行ったのではないか、ということだ。
ポルシェ911の開発責任者、August Achleitner氏は
「日産はGT-Rにセミスリックタイヤを装着して走行した疑いがある」と語っている。
ポルシェからのクレームに対する日産の反応は素早かった。
10月2日、パリモーターショーの会場でメディアの取材に応じた欧州日産の広報担当、
Neil Reeve氏は「我々はGT-Rに何の手も加えていない。
純正のダンロップ製ランフラットタイヤを装着した状態でテストした」と反論。
さらに「GT-Rと911ターボは、さまざまなメディアで比較テストが行われており、
その結果を見れば両車の性能が拮抗しているのは明らか」と説明した。
それでは、なぜポルシェの社内テストでGT-Rは25秒も遅かったのか。
まずはドライバーの違いが考えられる。
GT-Rの7分29秒は、元F1ドライバーでGT-Rのチーフテストドライバー、鈴木利男氏が叩き出したタイム。
欧州日産のNeilReeve氏は「鈴木氏はニュル走行経験1000回以上。
コースも知り尽くしている」とコメントしている。
一方のポルシェのドライバーはというと、こちらも凄い。
1980年代にWRC(世界ラリー選手権)で通算14勝という輝かしい戦績を残した元WRCドライバーで、
現在はポルシェのシャシー開発責任者、WalterRohrl氏。
ポルシェによると、「ニュルマスター」の異名を持つ人物だという。
ドライバーの技量の差はないとしたら、次に考えられるのは、
4月中旬の日産のテストと今夏のポルシェのテストで、GT-Rそのものに違いがあったのではないかということだ。
日産のテストは日本仕様でタイヤはダンロップ。
一方、ポルシェは米国仕様でタイヤはブリヂストンのポテンザ。
しかし、この点についても欧州日産のNeil Reeve氏は
「GT-Rの純正装着タイヤにはブリヂストン、ダンロップの2種類があるが、
タイヤの違いで25秒ものタイム差が出るとは考えにくい」と語っている。
GT-Rの3.8リットルV6ツインターボの最大出力は日本仕様、米国仕様ともに480ps。
しかし、最大トルクは日本仕様が60kgmで米国仕様は59.5kgmと若干違う。
果たして、真相は…。
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