08/09/30 16:24:34
日本政治の混乱は、ロシアの思う壷
福田康夫首相の突然の辞任で、年内のプーチン首相訪日に至る
一連の日露外交に見通しが立たなくなった。
最大の懸案の北方領土交渉は、日本外務省の内紛と失策で大幅に後退してきたが、
メドベージェフ大統領をプーチン首相が背後で操る双頭体制の発足を受けて、
再構築を急ぐ局面にあった。
外務省は、七月の洞爺湖サミットで、秋のイワノフ副首相訪日を皮切りに、
フリステンコ産業貿易相、ラブロフ外相、そしてプーチン首相の年内訪日で
「一致した」と発表。九月以降に集中的に要人往来を進める腹づもりだった。
もともとロシアには積極的な交渉の意思はなく、この発表自体が「外務省の
独り相撲」との見方もあったが、年内総選挙が不可避となって、さっそく
ロシア側からは首相の早期訪日に疑問を呈する声が聞こえ始めた。
「日露行動計画」の第一項目は指導者の政治対話の深化だが、日本側の
首相や外務大臣がこう目まぐるしく交代しては、本格的な領土交渉など無理だ。
ロシア指導部には「政権交代で、自民党から寝返って民主党と協力するかも
しれない公明党とのパイプを強化する方が、現状では得策」との考え方すらあるという。
フォーサイト9月29日(月) 16時49分配信 / 国内 - 政治
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