08/09/29 19:27:23
エチオピア東部で国際医療支援団体「世界の医療団(MDM)」(本部・パリ)のスタッフ2人が誘拐された事件で、
現場のオガデン地方(ソマリ州)を拠点にする反政府組織「オガデン民族解放戦線(ONLF)」は27日、
2人がソマリア中部におり、解放に向け地元有力者が犯人と交渉中だと明らかにした。
2人は「日本人女性医師とオランダ人男性看護師」と明言した。
女性医師は30歳代前半との情報もある。
2人は22日、ソマリア国境に近い、シラボ地区のラーソ・カーノ村を訪問中、武装した若い男3人に車で連れ去られた。
ソマリア中部を転々としているが無事という。
犯人はソマリア中部ドゥサマレブ地区出身。身代金を要求している模様だ。
地元氏族の長老らが解放するよう説得している。
交渉には、オガデン地方のソマリア系部族やONLFも関与している。
MDMアディスアベバ事務所の責任者は28日、「詳細は言えないが、解決に向けあらゆる努力をしている」と話した。
国連安全保安局エチオピア事務所がまとめた治安情勢報告書によると、
MDMのスタッフが18日、オガデン地方を移動中にONLFの検問を受けたという。
これが誘拐された2人の可能性もある。
ソマリアでは、エチオピアの軍事支援を受ける暫定政府に対し、イスラム系武装勢力が攻撃を強め、治安は極めて悪い。
外国人を狙った誘拐事件が多発。
22日には、ドイツ人男性とソマリア人女性の夫婦が数日の拘束の末に解放された。
カナダ人やオーストラリア人の記者ら3人も8月23日に拘束され、身代金250万ドルを要求されていると報じられている。
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