【EU/コラム】 「多言語」推進 - 「外国語二つ習得を」移民の社会統合促す [08/09/27]at NEWS5PLUS
【EU/コラム】 「多言語」推進 - 「外国語二つ習得を」移民の社会統合促す [08/09/27] - 暇つぶし2ch1:バニーさんφ ★
08/09/28 20:40:14
■ EU: 「多言語」推進 「外国語二つ習得を」移民の社会統合促す

欧州連合(EU、加盟27カ国)の行政府・欧州委員会が域内企業の国際競争力を高め、移民の
社会統合を促す観点から、EU市民による二つ以上の外国語の習得を目指す多言語政策を
推進している。グローバル化時代を生き抜くすべとして、英語支配に対抗し、23もの公用語を
抱えるEUの多様な言語状況を積極的に活用する戦略だ。しかし、移民の流入や言葉の扱い
は帰属意識や民族主義と密接に絡むだけに一部加盟国にとっては頭痛の種でもある。
【ブリュッセル福島良典】

◇域内5億人、175カ国の出身者、公用語23、地域・少数語60

EUは02年にスペイン・バルセロナで開いた首脳会議で「母語以外にEU域内の二つの外国語を
操れるEU市民の育成」を目指す言語教育目標を掲げた。目標達成に向け、これまでにEUレベル
での外国語教育や留学・交流の事業を導入してきた。だが、実際には「EU市民の半数は母語
以外の外国語を話せない」(オルバン欧州委員)状況だ。

EUは08年を異文化理解を促進するための「欧州異文化間対話年」と位置づけ、言語政策の拡充
に取り組んできた。文化人と企業家がまとめた報告書に基づき、欧州委員会は今月18日、「多言
語=欧州の資産と共通の取り組み」と題する政策文書を発表した。

欧州委員会の調査によると、輸出に携わるEU域内の中小企業の11%が「言葉の壁」のために収益
面での影響を受けている可能性があるという。一方、政策文書は「欧州企業の強みは英語以外の
言葉だ」と指摘、ブラジル、中国などの新興国での欧州企業を支援するため、関係者が成功のノウ
ハウを共有する協議体の創設をうたう。

欧州委員会は多言語政策の推進を移民の統合促進や対外関係の強化につなげたい意向だ。政
策文書は「社会に溶け込み、積極的役割を果たすためには言葉の習得は必須だ」として移民に受
け入れ国の言語学習を促し、加盟国に対し移民が社会サービスを受けやすい環境作りを求めて
いる。だが、欧州では域外からの移民流入を規制する動きが強まっている。EU内相会議は25日、
不法移民の取り締まり強化で合意した。オランダなど一部加盟国は域外移民に言語試験や能力
証明を義務付けており、人権保護団体から「途上国からの移民流入制限を狙った差別措置」など
との批判を浴びている。(一旦切ります、続きは>>2くらい)

* 毎日jp (2008/09/27-東京朝刊)
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