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【ロンドン 9月18日 IANS】
英国の家族計画協会（FPA）が6-7歳の小学生向けの「性教育コミック」を発行し、
保護者を中心に波紋が広がっている。
―『Let's Grow with Joe and Nisha（ジョーとニーシャと一緒に大きくなろうの意）』と
題されたコミック本は、国内の小学校で教材として使われることを目的に作成されたという。
英紙デーリー・メールが伝えた。全12ページのコミック本の価格は50部で15ポンド（約2900円）。
裸の男の子と女の子の絵の横に生殖器を含む体の部位を示す単語が並べられたページでは、
各部位と正しい名称を線で結ぶことが求められているという。FPAでは初版で5万部を発行するとしている。
教師向けの使用ガイダンスには次のように書かれている。「小さな子どもは思春期や性について、
自己流の誤った知識を持ってしまうことがあります。友人や兄弟姉妹にも影響されやすい傾向があります」。
「自分の体を意識することが少ない幼少期こそ、子どもたちと体について話しやすいのです。
保護者や教師が思春期の体の変化について教えてあげなければ、子どもたちは思春期を前に恐怖心
を抱き、タブー視してしまうかもしれません」。
FPAのジュリー・ベントレーCEOは、小学校レベルでの現行の性教育は断続的で一貫性がないと指摘。
コミック本を教材として提供することで、小学校での性教育が全国的に普及していくはずだと述べている。
一方で、保護者の中にはコミック本の内容について「早すぎる上に過剰」とし、「子どもの純真さを奪う恐れ
がある」と反発する声もある。保護者の声を教育行政に反映させることを目的とする団体「Parents Outloud」の
マーガレット・モリッシー氏は、「自分の子どもがあのコミック本を家に持ち帰ったら、間違いなく激怒すると思います」と語る。
「小さな子どもに体の部位の正式名称を教えるのは専門的すぎます。対象となっている子どもたちは、
まだ人形やおもちゃの車で遊ぶ年代です。彼らを混乱させ、恐怖心を植えつけてはなりません。（年齢相応の）
正しい教育を与えられるよう細心の注意を払うべきです」。
また家族関係の調査・研究団体「Family and Youth Concern」のノーマン・ウェルズ氏は、
「FPAは保護者や教師の意見を無視し、すべての小学校で性教育を行うことを強制しようとしています」
と批判している。英国では最近、政府が学校における性教育について見直しを提案したばかり。
現状では、必修とされている科学の授業以外に性教育を行うか否かの判断は、小学校の校長などに一任されている。
(c)IANS/Venkata Vemuri
【ソース】
Web-Tab 6-7歳向けの「性教育コミック」教材、保護者に波紋広げる-英国-ウェブタブ
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