08/09/09 19:30:43
アフリカ南部スワジランドのムスワティ国王が6日、自身の40歳誕生日と、
独立40周年を祝福するパーティーを開催した。
同国はエイズ率が世界でも最も高く、平均年齢が31歳以下と、大多数の国民が苦しんでいる。
しかし、ムスワティ国王の祝賀パーティーは、この国内の諸問題を横目に数億円をかけた贅沢(ぜいたく)三昧なものだった。
スワジランドは、アフリカ大陸最後の絶対君主ムスワティ国王が行政・立法権を持ち、野党活動を禁止している。
同国王はこれまでにも、女性のズボン着用が世界の諸問題の元凶であると発言したり、
「人権は神の前では醜悪なもの」と人権活動を非難したほか、
若い女性を集めてトップレス姿で伝統舞踊を踊らせて新たな妻を選ぶなど、国際的な批判を浴びている。
妻は現在、13人いる。
40歳の誕生祝賀パーティーにかかった費用は、公式発表では250万ドル(約2億7000万円)となっているが、
少なくともこの5倍に相当する1250万ドル(135億円)がかけられたと見られている。
誕生を祝うために、妻13人のうち8人がチャーターしたジェット機で中東ドバイに出向き、大量の衣装を購入。
祝賀パーティーでは、伝統衣装をまとった国王が高級車BMWのオープンカーに乗ってパレードしながら、
会場のスタジアムへ向かった。
スタジアムには数万人の国民が集まり、ムスワティ国王を祝福。
周辺諸国からも重要人物が出席し、事実上の独裁政治体制を敷くジンバブエのムガベ大統領が姿を見せると、
集まった人々が大きな拍手を送った。
国連の統計によると、スワジランドではエイズ問題が深刻化し、1998年以来、平均年齢が半分以下となって、
現在は31歳以下。
また、国民の5人に1人が国際的な食糧援助を受けている。
URLリンク(www.cnn.co.jp)