08/09/06 20:08:27
米国のライス国務長官は5日夕、リビアを訪問し、同国の最高指導者カダフィ大佐と会談した。
米国務長官のリビア訪問は53年のダレス長官以来55年ぶり。
レーガン元大統領がかつて「中東の狂犬」と呼んだカダフィ大佐との会談後、
ライス長官は「米国とリビアは好スタートを切った」と述べ、両国関係が「新時代」を迎えたことを強調した。
ライス長官は会談後の記者会見で、両国間の貿易・投資環境の改善を目的とした枠組み合意に向け、
協議していることを明らかにした。
また、リビアからの留学生受け入れなど教育・文化交流協定にも近く署名するという。
米国は79年にリビアをテロ支援国家に指定。
リビアは国際的に孤立した。
しかし、カダフィ大佐はイラク戦争開戦後の03年、大量破壊兵器の廃棄を宣言し、敵対姿勢を転換。
米国は06年にテロ支援国家指定を解除し、国交を正常化していた。
ライス長官のリビア訪問には、イランや北朝鮮に核計画廃棄を促す狙いもある。
ロイター通信によると、長官はリビア到着後、「米国に永遠の敵はいない。
米国は方針転換した国に対し、対応する用意がある」と記者団に語った。
リビアは石油確認埋蔵量世界第9位の資源大国。
07年以降、英国、フランス、イタリア、ロシアなどの首脳が相次いでリビアを訪問し、戦略的関係の構築を模索している。
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